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第十三章・7
「……ッん、ふッ! うッ、うぅ、う。あぁああ!」
ナッカを迎え入れてすぐに、ディフェルも達した。
熱い彼のものが体中に満ち渡る刺激に、吐精の欲求は抑えられなかった。
荒い息を解け併せ、キスを何度も交わした。
互いの乱れた髪を撫で梳き、時にその中に顔を埋めて思いきり香りを吸い込んだ。
達したらそれで終わり、ではない。
そこからが素敵な時間なのだ、とはナッカがディフェルを通して知った大人の恋だった。
しばらくは、ふたりで睦まじくピロートークを楽しんだ。
「一緒にイキたかったなぁ」
「ほとんど同時だったじゃないか」
「でもぉ、いっつも俺の方がディフェルより早いし」
「私は、そんなナッカの勢いが好きなんだけどな」
「マジ?///」
夜は長い。
まだこの後、2戦3戦と続けるつもりの二人だった。
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