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第十三章・26

 だったら、と熟んだ声でルドーニに命ずるヴァフィラは、ほのかにSっ気のかほりがする。 「だったら、私が満足するようにしっかり身を入れて抱いてくれ。生殺しはたくさんだ!」  締め上げたかと思ったら、今度は押し返してくる。  無理に排出されようとするルドーニの分身は、ヴァフィラの襞に絡め取られて引き攣っている。 「わ、かった! 解かった解かった、からッ! 止めて、ね! な! ヴァフィラぁあ!」  ここまで下半身が元気なら、少々激しく腰をいれても大丈夫だろう! 多分! 「じゃあ、いくぜ! 後悔すんなよ!」 「望むところだ!」  一体全体、寝室で、ベッドの上で二人何をしているやら。  他人が声だけ聞けば、修練でもしているのかと勘違いするに違いない。

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