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第十三章・28

「あ、あぁ! はぁ、はぁ、ああッ! ああッ! んッあ、あぁああ! ル、ドーニィッ!」  さっきまで大人しく悶えていたヴァフィラが、今は淫乱に腰を振っている。  後頭部で体全体を支えて背を反らし、怒涛のように攻めてくる悦楽の波に耐えている。  荒い息づかい。  愉悦の表情。  喘ぎに混じる、可愛らしいさえずり。  そそり立ったペニスからは、とめどなく蜜が零れ落ち、ヴァフィラの絶頂は間近だとルドーニは感じていた。  淫らな光景だったが、何よりルドーニを興奮させたのは、彼が狂おしいさなかに名を呼んでくれた事だった。  他でもない、このルドーニという名前を。 「ヴァフィラ……ッ!」  それが引き金となって、ルドーニは思いきりヴァフィラの内へ自分を解放した。 「あッ、あぁ。ルドーニッ!」  彼と同じ体温を持つ波涛が、私の内に注ぎ込まれて……。  そう感じた瞬間、ヴァフィラもまた果てていた。

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