345 / 459
第十四章・7
まずは軽いジャブからいくか、と眼にとまった少年に教科書を読ませてみた。
「医療においては、唾液、精液、体液は血液と一緒です。ですから……」
「何ッ!?」
ルドーニの大声に、教室内は目を円くした生徒たちでいっぱいになった。
「そこ、もう一度読んでみろ」
「はい。医療においては、唾液、精液、体液は血液と一緒です」
「マジかよ……」
難しい顔をして黙り込んでしまったルドーニ先生の様子に、生徒たちはざわめいた。
まさか、先生が教科書に載ってるコトを知らないなんて!
ともだちにシェアしよう!