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第十四章・12

「医療においては、唾液、精液、体液は血液と一緒です」  今度はヴァフィラの顔色が、さっと青ざめた。  一昨日彼と愛し合った時……、確かにルドーニは私のものを……。  いや、それだけじゃない。  今までもずっとルドーニは、私の精を、唾液を、汗を!  来た道を、往路の3倍速で駆けあがるヴァフィラだ。  再び残されたナッカは訳も解からず、教科書をぱらぱらさせるだけだった。  

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