362 / 459

第十四章・23

(正常位を望んだのも、ことある毎に顔に手を伸ばしてきたのも、全部俺を気遣っての事だったんだ!)  顔を見ては、ルドーニに異変はないか確かめていたヴァフィラ。  何かあれば、すぐに情事を中止して看病に移る気でいたのだ。  彼の真意に気づいた後は、猛烈な愛しさが湧きあがってきた。 「あ、やべぇ。出るッ!」  もっと時間をたっぷりかけて、愛するつもりだったのに。 「ルドーニ。あぁ、はッ、はッ、んあぁあッ!」 「ヴァフィラ……ッ!」    互いに名を呼びあいながら、オーガズムに達した。

ともだちにシェアしよう!