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第十五章・4
「私を見ると皆、心配そうな顔をしたり、不安げな表情になったり。見舞いの仲間をそんな風にしてしまう自分が、申し訳なくて」
「俺は申し訳なくないの?」
そんなルドーニのニヤケ顔に、ヴァフィラは控えめな笑顔で答えた。
「ルドーニさん……ルドーニは、そんな顔しないから。ただ心配そうな、暗い顔にはならないから」
「ま、そうだけど」
それでも、この丁寧語には参っていた。
早く元のヴァフィラに戻って欲しいのは山々なのだが、焦ると却って彼を傷つける。
それに、元に戻る方法も解からない。
イジェスには、とにかく傍に居てやれ、と仰せつかっただけなのだ。
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