375 / 459
第十五章・7
ふんふんと鼻歌を歌う勢いで、ルドーニは寝室のベッドを整えていた。
「ルドーニ、ベッドメイキングくらい私が自分で」
「いいからいいから♪」
キスで、わずかながらヴァフィラらしさが戻ったのだ。これはきっと……。
(さらにセクシャルな刺激を与えれば、記憶もぐんと甦るに違いない!)
そう考えたルドーニは、ベッドの中に潜りこむと、ぽんぽんと自分の隣を叩いてみせた。
「ささ、寝ようぜ♡」
「うん……」
いぶかしく思いながらも、ルドーニの隣に横たわるヴァフィラだ。
灯が消され、寝室は暗くなった。
暗くなったとたんに、ルドーニが活発に動き始めた。
ともだちにシェアしよう!