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第十五章・13

「美味しい?」 「何とも言えない」  こんなものを、本当に私は嗜好していたのか、と思う。  それに、吸っているうちにおかしな気分になってきた。  後膣がやけに熱く疼き、締まってくる。  我知らず、テーブルの下では両脚を擦りあわせている。  そんなヴァフィラの様子を見て、ルドーニはほくそ笑んでいた。 「どう? 気分は」 「どう、って……」  ヴァフィラは熱い息を吐いていた。  体が火照る。  思考が痺れてくる。  そして……。 「俺が欲しくてたまらなくなって来たり、してない?」 「なッ、何を言う!」 「ムキになるところが怪しい」  ヴァフィラは唇を噛み、眼を閉じた。  悔しいが、ルドーニを見ていると、また欲しくなってくるのだ。  あの熱いキスが。

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