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第十五章・19

「俺はまだイッてないんだけど?」  繋がったまま、ルドーニはヴァフィラの体を動かし正上位になった。  こちらを向いたヴァフィラは、泣きじゃくっていた。 「ルドーニ……、ルドーニ!」 「俺はここだ。安心して」  顔を近づけ、涙を舐めとった。  乱れた髪を撫で、何度もキスをした。  そして今度は、ゆったりと優しく腰を使った。  心底惚れた恋人が、ヴァフィラが俺の名前を呼びながらオーガズムに達してくれたのだ。  これ以上の悦びはなかった。

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