387 / 459
第十五章・19
「俺はまだイッてないんだけど?」
繋がったまま、ルドーニはヴァフィラの体を動かし正上位になった。
こちらを向いたヴァフィラは、泣きじゃくっていた。
「ルドーニ……、ルドーニ!」
「俺はここだ。安心して」
顔を近づけ、涙を舐めとった。
乱れた髪を撫で、何度もキスをした。
そして今度は、ゆったりと優しく腰を使った。
心底惚れた恋人が、ヴァフィラが俺の名前を呼びながらオーガズムに達してくれたのだ。
これ以上の悦びはなかった。
ともだちにシェアしよう!