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第十六章・4
「では、今輝いた光はまたずっとずっと未来になってから人の眼に届くのか」
「そういうこと」
その頃には、二人とももうこの世にはいない。
そう思うと切ない。
生まれ変わり、というものがあるのなら。
生まれ変わりというものがあるのなら、また二人出会いたい。
一緒に生きて、苦しみを、喜びを分かち合いたい。
そう考えるのはヴァフィラだけではないらしく、ルドーニは腕を伸ばして抱きしめてきた。
ヴァフィラの細い体を思いきり抱きしめ、口づけてきた。
手が体を滑る。
薄布の寝着の下まで忍んできて、その素肌を撫でる。
口づけあい、体をいじられヴァフィラは熱い息を吐いた。
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