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第十六章・5

「ルドーニ、駄目だ。こんなところで……」  ひくん、と体が跳ねる。  ヴァフィラの制止もまるで効力がなく、ルドーニの手が、唇が、舌がいじめにかかる。 「あぁ……」  体をいじられながらヴァフィラの眼に入ってくるものは、満天の星空。  取り巻く無数のバラの花。  そして、むせかえるようなバラの香り。 「あっ、あっ、ぃや」  すでに先ほど一度交わっているので、ヴァフィラの後膣はすんなりルドーニの指を受け入れてくる。  その体内までいじられ、ヴァフィラは喘いだ。  口づけの合間のルドーニの熱い息が、冷たい空気にさらわれてゆく。  彼のものが、後ろにあてがわれた。  だめ。  星が、バラが、見ている。  見られている。  恥ずかしい。  だが、体はルドーニを受け入れる。  腰を浮かせ、早く来てと誘いにかかる。

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