395 / 459
第十六章・5
「ルドーニ、駄目だ。こんなところで……」
ひくん、と体が跳ねる。
ヴァフィラの制止もまるで効力がなく、ルドーニの手が、唇が、舌がいじめにかかる。
「あぁ……」
体をいじられながらヴァフィラの眼に入ってくるものは、満天の星空。
取り巻く無数のバラの花。
そして、むせかえるようなバラの香り。
「あっ、あっ、ぃや」
すでに先ほど一度交わっているので、ヴァフィラの後膣はすんなりルドーニの指を受け入れてくる。
その体内までいじられ、ヴァフィラは喘いだ。
口づけの合間のルドーニの熱い息が、冷たい空気にさらわれてゆく。
彼のものが、後ろにあてがわれた。
だめ。
星が、バラが、見ている。
見られている。
恥ずかしい。
だが、体はルドーニを受け入れる。
腰を浮かせ、早く来てと誘いにかかる。
ともだちにシェアしよう!