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第十六章・24
「あ、何か怒った?」
しかも、こうしてどんどん思いついた気持ちを訴えてくる。
「怒ってなど、いない」
「またまた、無理しちゃって♪」
これは典型的なツンデレだな、とアドリアノは苦笑いした。
恐れ多くも先代魔闘士様は、気高くていらっしゃる。
しかし、そんな冷たく感じる表面とはうらはらに、どれだけルドーニのことを想っているかが手に取るように解かる。
アプロスの愛情表現にはない魅力に、あふれている。
(あ、やべえ)
ルドーニもこうして、自分の恋人にはない愛らしさをアプロスに感じているのではないか!?
「思い立ったが吉日。さっそく行ってくるぜ」
そうして、アドリアノもまた冥界へと飛んだ。
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