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第十六章・27
それはそうと、とストルカはその場を仕切るように問いかけてきた。
一体全体、どうして別時代の魔闘士が争うようなことになったやら。
理由は……、互いの恋人を寝取られた、という部分はぼかしたものの、勘のいい彼にはピンと来たようで、ニヤけつつ慰めてきた。
慰めながら、さらにとんでもない提案を述べてきた。
「それはお互い泣いたでしょうけどねぇ、さらに涙を飲めばいいんじゃあない?」
「どういうことだ?」
「カワイイ恋人ちゃんが、もう最高~ッ! って時に入れ替わっちゃったんでしょォ? だったら、もう一度その状況を再現してみれば?」
「……」
ルドーニとアドリアノ、同時に、ゲッ、と蛙が潰れたような声を上げた。
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