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第十六章・28
「や、ダメ。ヴァフィちゃんに殺される!」
「俺もまずい。一か月は口きいてもらえねえ!」
でもォ、とストルカは腰に手を当て二人を指差した。
「他に方法ある? それとも、このまま一生別の恋人ちゃんと暮らすっての?」
それもできない、と二人はうなだれた。
「巧くいったらお慰み。まぁ二人ともせいぜい満足させてあげることネ♪」
他人事のように言い捨て、ストルカは去って行った。
いや、確かに人ごとなので仕方がないが。
とんでもない秘策を携え、二人の魔闘士はそれぞれ自分の時代へ戻って行った。
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