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第十六章・42

 ぐちゅり、とルドーニが動き始めた。  深く、強く、激しさはないが腰を回すように突いてくる。  じっくりと体内をえぐられ、ヴァフィラは悲鳴を上げた。 「んあ、あ。やっ、やっ、あぁッ! はぁ、はッ、はぁ、ああッ!」  ルドーニがヴァフィラの内壁の敏感な部分に当たるたびに、耐えがたい快感が弾ける。  やがてそこに擦りつけるようにしながら激しく動き出したルドーニは、それと同じように強くヴァフィラの体をかき抱いた。  体が密着している分、ルドーニの動きは容赦なくヴァフィラを責め立ててくる。 「ぅあ、あぁ! んッ、んッ、んあぁあ!」  ふと、ルドーニが片手を空けてヴァフィラの固く閉じた瞼を撫でてきた。 「あ……」  うっすらと開いた瞳に、ルドーニが映る。 「愛してる。ヴァフィラ、愛してる」 「あぁああ!」  その言葉に、ヴァフィラは再び達した。  それと同時に、ルドーニのものも勢いよくヴァフィラに渡された。  熱い滾りが、びくびくと何度も何度も体内に注がれてくる。 「くッ、あ。あぁ、あッ。はぁああ」  長い長いルドーニの種付けが終わり、ヴァフィラはぐったりと脱力した。  絶え間ない快楽の戒めから解くように、ルドーニが体の中から去ってゆく。  ごぷり、と精液が自らの後膣から流れ出た感触を覚えた。

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