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第十七章・4

 腹を抱えて笑うルドーニ。  いつもなら、ぷぅと膨れるヴァフィラだが、今日は愛らしいバラのアップルパイに囲まれているのだ。  思わず自分もつられて笑ってしまった。 「ははは、私としたことが!」  そんなヴァフィラに、ルドーニは嬉しくなった。 『バラは、ニコルス先生を思い出させる、悲しい存在』  ヴァフィラはしばらくの間、そんな思いを頑なに抱いていたのだ。  バラの花をかたどったパイを、素直に喜んでくれるようになったなんて。  愛おしいまなざしで、彼を見た。 「どうした?」 「いや、何でもない」  その後は紅茶で乾杯をし、温かな午後のひとときを過ごした。

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