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第十七章・21
「ヴァフィラ、やっぱり俺の事好きなんだな」
「何を根拠に」
「さっき言ったじゃん。俺の事好きだよね、って訊いた時に、ぅんッ! って……」
腹パンされ、それ以上喋れなかった。
ヴァフィラの啼き真似をしたのだ。
怒りを買って当然だった。
「全くこんな時にくだらない事を……」
キスをされ、それ以上喋れなかった。
ルドーニは、今度はヴェールを使わなかった。
満足げな顔をしたヴァフィラは、上手にキスに応えていった。
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