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第31話 貴方の言葉で聞きたい

数回抱き合っただけで私の身体はもう快感を覚えてしまったのか、自分の中に挿入ってくる熱い欲望を期待して待っていた。 こんなのは自分の体ではないと否定したくても、その感触は私のものなのでできないのだ。 「欲しいですか、アルフレッド」 「……い」 「なんですか?貴方の言葉で聞きたいです」 「いらない……」 こんなの触れられなければじきに鎮まる。 そう思って口にした。 するとセドリックの手は止まり、身体が離れていった。 「分かりました。では俺は貴方を見てるだけにしますね」 そして私を本当に眺め見ているだけで手を出しては来なかった。 ならばこんな即席を鎮めようと荒い息を整えようとしたのだけれど、セドの視線が気になって出来なかった。 セドは服が少し乱れているだけで、欲情するような部分は露出していないはずなのに、どこかとても艶っぽくて、そんな彼から熱い視線を全身に向けられていると思うと、鎮まるどころか身体は火照って疼きが増してきていた。 恥ずかしい、そう思いながらも私の下半身に手を伸ばして射精を促そうとしたが、その手はセドに掴まれた。 「自分でするよりも俺がしたほうが気持ちがいいですよ。貴方が望むならしてあげます。……俺がほしいですか?」 言いたくなくても、僕は彼の力をを借りたい。 「私は……セドが欲しい」 そう言葉にした次の瞬間私の中にセドが挿入り、腰を揺さぶられて、その夜私は何度と啼き、そして何度も果てた。

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