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第26話 予想外の動き

「これ、着けろ」  ぽいっとコンドームを投げ渡し、俺は男に尻を向けた。  四つん這いになり、自分で尻の肉を持ち上げ、振り返る。 「ほら。()れよろ」  尻たぶを開いて、催促する。  落胆に染まる男の顔を見るのが嫌で、顔を正面に戻した。  女のソコと違うコトに気づけば良い。  やっぱ無理だって、思い知るんだろ? 「ひっ……」  滑った温かい感触が、アナルに触れた。  予想外の男の行動に、驚きに、引き攣った音が漏れた。 「な………っ」  慌てて振り返る俺の目には、尻に埋もれる男の顔。  そのまま舌先が、俺の中へと埋め込まれる。 「ぅ……、ぁ…………」  感じたコトのない刺激に、情けない音が喉から漏れる。  直ぐに顔を離した男は、むにむにと俺の尻を揉みながら、首を傾げた。 「……自分で、した?」  俺に問い掛けながら、男はローションを手にする。  シャワーを浴びるついでに、軽く準備はしている。 「ぁ………っ」  そうだと答えようとした俺の尻に、ローションが垂らされ、男の指がつぷりと埋まる。  ずるっと引き抜かれた指は2本に増えて、挿し込まれる。 「……2本目も、入っちゃった」  うねうねと指を動かしながら、残念そうに紡がれた。  押し広げようとする動きに、腰が痺れる。  本当に、抱けるんだ…。  平気で舐めたり、躊躇なく指を入れてくる男に、心の隅が安堵する。 「ぁ……、指、じゃなくて。…()れろよっ」  でも、前戯なんて要らない。  ただ、この腹底に悶々と蠢く熱を消化したいだけなのに、男は俺を気遣ってくる。

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