目の前にそそり立つそれに唇を寄せる。 「ぁ、も……こ、ら……ぁっんっ」 　ちゅっとキスをし、張り詰める先端をぱくりと咥えた。 　じゅぶじゅぶと出し入れを繰り返す。 　反撃する気力もないのか、彼は腰をびくつかせながらも無抵抗だ。 　柔らかく閉じきらないアナルに指を差し込む。 　彼の手が、オレの短い髪を鷲掴む。 　指先で、膨らむ前立腺を押し潰した。 「ぁ、ぁ………ぃくっ……、はな、…せっ」 　オレの髪を握る手を無視し、奥まで咥え込んだそれを、じゅるっと吸い上げた。 「ん……………っ」 　鼻にかかる可愛い声を零した彼のペニスから、真っ白な粘液が噴き出した。 　喉に貼りつく熱に、ぞわりと身体が震えた。 「悪ぃ…っ。ほら、出せ」 　髪を掴んでいた片手を離し、オレの口許に、受け皿のように差し出してきた。 　―― ごっくん 　わざとに喉を鳴らし、口の中の精液を飲み込んだ。 「はぁ？」 　驚いたように瞳を真ん丸にする彼。 「飲んじゃった」 　オレは、綺麗になった口を開いて見せる。 「……腹壊しても、知らねぇからなっ」 　耳までもを真っ赤にしながら、減らず口を叩く。 　精液を飲んだくらいで、壊れる腹でもない。 　可愛らしい反応に、オレは、彼の隣に身体を横たえる。 　抱き込もうと伸ばした手に、彼の鋭い瞳が俺を睨んだ。 「てか、俺、イってたの知ってただろっ」 　伸びてくるオレの手を弾き飛ばしながら、ムスッとした声を放ち、こちらへと身体を向ける。 「お前のがデカ過ぎて、射精できなかっただけだっ。俺が散々イったの、気付いてたんだろうがっ」 　ふにゃりとなっているオレの股間を鷲掴みながら、顔を寄せ凄んでくる。 「……ごめん、なさい？」 　これは謝るべきなのか？ と、言葉尻で首が傾がった。 　凄んでくるクセに、まだ赤みの引いていない顔が可愛くて、思わず頭に手を伸ばす。 　ぱんっと弾かれる手に、彼はオレに背を向ける。 「……潮、吹かされた、こっちの身にもなれっ」 　恥ずかしさに、捨てるように吐かれた声が、オレの身体を震わせた。 　可愛すぎんだろっ。 　綺麗なのに、野性味が溢れる獣で。 　色っぽく蠱惑するクセに、恥ずかしがって拗ねる様は、初心で可愛くて。 　オレは、心をすべて持っていかれた……。