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大和&和風パフェ-3
夏休みに大和さんの親戚の旅館に泊まりに行って、そこで大和さんに初めて抱かれた。夏休み中に一度、大和さんの家に遊びに行って、そのときに二度目。大和さんも俺の家に遊びに来て、そのときに三度目。
夏休みが終わってから、土曜か日曜には大和さんの部屋に来たけど、ほかの部屋の人たちから変に思われるといけないからと、大和さんが俺を抱いたのは三度くらいだろうか。
だから特別って感じではないけど。なぜかいつもと違う気がする。
そうだ、片付けをほっぽり出してこんなことしてるから。何かいけないことをしてるって感じがするんだ。
「や…大和さん…待って」
下着まで脱がされた。首筋に唇を這わせながら脇腹当たりを撫でているかと思えば、手はお尻に移動していた。
「待たないぞ。俺だって、ファイヤーストームを新太と見たかったんだ。いっしょにいられなかった分――」
大和さんが覆い被さってきて、耳元でささやいた。
「目一杯可愛がってやるからな」
いつもの優しい大和さんじゃなくて、ちょっと強引な言い方に、ドキドキしてしまう。
「はい…」
そう言って、大和さんの唇を受け入れた。すぐに入ってきた舌が動き回って、口内をかき回される。それだけで、まるで激しい愛撫を受けているみたいに息が荒く、体が熱くなっていく。大和さんのどこか急いでいるような手は、俺の中心を握った。握ると同時にすぐ上下に擦られ、半勃ちだったそこは完全に勃起した。
「んっ…、あ…大和さん…」
俺も大和さんを愛撫したい。シャツのボタンを外しただけの大和さんの肩から、シャツを滑らせた。ベルトに手をかけ、ジッパーを下ろす。大和さんはもう、下着が窮屈なほど大きくなっていた。下着をずらすと、ペニス全体が飛び出した。本当に“飛び出す”って表現がぴったりなほど、勢いをつけて。
太い幹を握りしめ、俺も同じように擦った。すぐに大和さんは喘ぎ声を漏らし、先端も少し濡れていた。
「あっ…新太…、凄く…気持ちいいっ…!」
しばらくそうして擦り合っているうちに、頭がボーっとしてきた。今までで一番、俺たちは感じているかもしれない。
学園の寮の部屋の中。見つかると大変なことになってしまう空間。おまけに、大和さんは生徒会副会長。ファイヤーストームの後片付けの業務をサボって、エッチなことをしている。
そんな背徳感が、余計に興奮させるんだろう。それが、俺の中に火をつけた。今までは恥ずかしくてなかなかできなかったことも、できそうな気がする。
俺は体を起こした。反射的に、大和さんも体を起こす。膝立ちになった大和さんの前で四つん這いの格好になり、大きくそそり勃った大和さんを口に含んだ。
大和さんのは大きいから、全部は飲みこめない。かなり苦しい。それでも何とか舌を使ってあらゆる所を舐めていたら、口の中でビクッと大和さんが動く。
「うっ…」
喘ぎ声を我慢しているのか、そんな短いうめき声が聞こえた。
頭の上に、大きな手が乗った。そっと俺の髪を撫でてくれる。いつも優しい大和さんに、俺からも何かしてあげたい。“新太はそばにいてくれるだけでいい”大和さんは、そう言う。でも、それは俺も同じ。大和さんは、そばにいてくれるだけでいいんだ。じっとしていてくれたら、俺がこうして気持ちよくしてあげる――というはずなのに。
大和さんは腰を引いた。
「ありがとう、新太。苦しいだろ? もういいぞ」
髪を撫でながらそう言ってくれる大和さんを見上げると、頬が赤くて額が汗ばんでいる。俺はもう一度、 大和さんのペニスを握った。
「でも…大和さんに気持ちよくなってほしいから…」
「もう、充分だぞ。それでも新太が、俺を気持ちよくさせたいなら…。頼みを聞いてくれるか?」
俺はうなずいた。
「はい、何でも」
「もう…新太に挿れたい…我慢できないんだ」
気づくと俺は、あお向けに寝かされていた。両膝を持ち上げられ、尻の間を指で広げられた。大和さんが、入ってくる場所。何度目だろうか。その度に俺は、体が強張ってしまう。大和さんは大きいから。
大和さんが、俺の上に覆い被さる。耳元でそっと、低い声がささやく。
「挿れるぞ…新太」
そんなエロティックなささやきで、俺のサオもビクッと反応した。大和さんのみぞおち辺りに触れた先端からは、透明な粘液が糸を引いている。なんか、恥ずかしい…。
「んっ…、くうっ」
太いモノが押し入ってくる。大和さんはゆっくり挿入してくれるけど、いつもながらこの圧迫感は凄い!
そのうち、中がいっぱい埋めつくされた感覚がした。大和さんがまた、俺の耳元に唇を近づけてささやく。
「入ったぞ。動くけど…いいか?」
苦しいけど、それだけじゃないことも知っている。愛する人が俺の中にいる。そして、感じる所を突いてくれる。俺は小さく“はい”と答えた。
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