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ジルベール&ガレット・デ・ロア-3

 今、俺は生徒会室にいる。  しばらく文化祭の準備が忙しくておあずけになってて、ジル先輩との甘い時間を過ごせなくて寂しかった。だからちょっとスキンシップが欲しかっただけなんだけど。  やっぱりキスだけじゃ物足りなくて、ジル先輩にうなじを触られたら全身が震えてしまって。抱きしめられても、“まだ足りない、こんなに近いのにジル先輩が遠い”なんて思ってしまうほど、互いの服という距離がもどかしくなって――  結局、誰もいない生徒会室に来てしまった。教室は閉鎖されている。食堂は職員室のある棟と繋がっているから、見回りに誰か通るかもしれない。  生徒会室なら、生徒会メンバーの五人全員がカードキーを持っていて、いつでも出入りできる。そのため、俺たちは生徒会室まで来たんだ。  ジル先輩の部屋? 確かに三年生は一人部屋だから、俺は時々おじゃましてるけど。今は寮まで行く道のりがもどかしくて。一秒でも早くこの人に触れたい――ジル先輩も、きっとそう思っているから。だから、一番近い生徒会室を選んだんだ。  でも…次から生徒会室に来たら、今日のことを思い出して恥ずかしくなるかも。それに、榊会長や魁副会長、イブ先輩や剣先輩がもし入ってきたら…。 「ジル先輩…誰か来たりしないですか…?」  コック服のボタンを外すジル先輩に聞いた。 「大丈夫だよ。誰もここに用事は無いからね。今ごろシャワーでも浴びてるんじゃない?」  コック服を脱がされて中のTシャツ一枚になったけど、エアコンがきいて部屋が温まって来たから暖かい。  布張りのソファーにそっとあお向けに寝かされた。  ジル先輩の唇を受けながら両腕をしっかりと、意外と広い背中に巻きつける。二人分の重みでも、座面はさほど沈まない。フカフカなのに、スプリングがしっかりしているんだ。ジル先輩がイタリア製だと言ってたっけ…。  そんなことを考えているうちに、Tシャツも脱がされた。 「あっ…そこ…ダメ」  赤い舌が、胸元を這う。舌で愛撫をしながら右手は脇腹をなぞり、左手は素早くホックを外しジッパーを下ろす。ただ下ろすだけじゃない。人差し指と親指でジッパーのつまみを挟み、下ろす動作に合わせながら、中指が硬く膨らんだ所をなぞる。  しかも、ジル先輩は膝頭を俺の股下に当てて刺激してくる。やばい、これ…! 「や…やだ、もう…っ」 「どう? 感じる? アラタが感じてる顔、もっと見せて…」 「ずる…い…」  俺ばっかり恥ずかしいところを見せるなんて、ジル先輩はずるい。両腕で顔を隠しても、ジル先輩は耳元でささやく。エロいことなんて一言も言ってないのに、“愛してるから、顔を見せて”とだけしか言ってないのに、腰の辺りがムズムズする。  俺の両腕が外された。ジル先輩が、まっすぐ俺を見下ろしている。とっさに俺は、ジル先輩の股間に手を伸ばした。  俺の指は、ジル先輩のふくらみを撫でる。布越しでもよくわかる、俺が知ってる形。素早くジッパーを下ろし、くびれの辺りに指を押しつけた。ほら、もうジル先輩が反応してる。俺だって、触られるだけじゃない。ジル先輩に喜んでほしい。  下着をかきわけてサオをギュッと握って擦るフリをしながら、根元を指先で刺激する。 「んっ…アラタ…気持ちい…」  ジル先輩の息が荒くなってきた。キスをする合間にも、甘い声が漏れる。 「そんな触り方…どこで覚えたの?」 「どこでって…ジル先輩に教わったんですよ」  俺もジル先輩もお互いが初めての相手だから、どこをどうしていいのか手探り状態だった。個人差はあるだろうけど、自分が触って気持ちいいところ、まずはそこから。そうして触れていくうちに、どこを触れば喜んでくれるか、俺もジル先輩もわかってきた。 「凄く感じる…アラタの手」 「そんな…ジル先輩こそ…あっ」  油断してたら、いつの間にかジル先輩にペニスをくわえられていた。舌先が鈴口をいじる。かすかに当たる歯が気持ちいい。 「すご…く…感じるから…ぁ」 「僕は下手だよ。アラタが初めてだもん」 「俺だって…ジル先輩が…」  その後は、言葉にならない。這いずり回る舌と吸引力に、あえぎ声しか出なくなってきた。  こんなに気持ちいいから、きっと上手なんだと思う。うまいか下手かの基準はわからない。きっと、相手が好きな人だから――何されても気持ちいいんじゃないかな。  だって、普通に話とかしてても、突然その気になったら手が触れただけでも全身の熱が下半身に集まる感じがするから。  そんな感覚、ジル先輩としか味わったことがない。 「あうっ」  尻を持ち上げられ、指で押し広げられた。ジル先輩の舌が、奥のすぼまりを優しくやわらげる。 「挿れるよ、アラタ」

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