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第35話

「すぐに転生して、15歳になったら俺と再会できるようにしてもらったから! またすぐに、会えるから!」  必死にすがる、拓の腕が嬉しかった。 「解った。僕、絶対にたっくんのこと思い出すからね」 「遥人ぉ……」 「泣かないでよ、たっくん」  そういう遥人の眼からも、涙が零れている。  二人で、最後のキスをした。  涙の味のする、キスだった。

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