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ありえない新生活 3

 淫らな自分が鏡に映り、ありえない光景を見て感じたのは、気持ちイイとか悪いとか、痛い、じゃねぇ。 「怖ぇ……無茶苦茶怖ぇぜ」  思わず呟いて我ながら驚いた。  俺は、こんなに気弱なヤツだったか?  いやいや、違う!  普段なら、喧嘩上等。殴り合いになっても、ナイフをちらつかせられてもビクともしない自信がある。  だけど、今まで排泄にしか使ってねぇ穴が、女の手首ほどまでありそうな肉の剣を咥え込んでいる、なんて!  限界まで引き延ばされて、今にもブチっと切れそうな自分の後孔を見て寒気がした。  しかも、俺の好みは、女のはずなのに!  なんでまた、俺の方が男に犯されてるんだ!  信じられねぇ! 「無理無理……っ! いろんな意味で、無理! も、ぜってぇ、嫌だ!」  体を穿(うが)つ、見知らぬ男の欲望が浅い場所まで抜けかけ、更に沈み込もうとした時、俺は反射的に叫んで、逃げ出そうとした。  なのに俺の腰はあっさりヤツに捕まって、いきり立つ肉の杭の上に落とされる。  メリメリメリメリ……ッ!  俺の孔は良くほぐされ、しかも一瞬前まで根元まで入っていたっのに!  改めて入って来た男の欲望は、文字通り身を引き裂くほど衝撃的だった。  今まで知らなかった場所をグリっと刺激され、目の前を火花が散る。  喉が裂けるほど絶叫しても許されずに、全部が入るまで容赦なく貫かれていた。  そして俺の(へそ)の下に、ハートマークが逆立ちしたような紋章が、紅く光りながら浮かび上がった途端に、だ!  尻を引き裂かんばかりの痛みが、今まで感じた事のない快楽になって、背筋を駆けのぼってゆく。  気持ちイイ……! イクイク……苦しい! 。  そう何回も無い、女を抱いた時には感じなかった快感だった。  力の無かった俺の欲望が膨らんで、震えながら天を向く。  ぎゅっと後孔が締まり、俺の欲棒から、白濁が飛び散る寸前。  俺の分身はぎゅっと握られ、欲望の吐き口を見失った。  うぁあぁあぁぁあ!  俺が上げた叫び声は、きっと獣の咆哮と変わらねぇ。  俺の分身を握る手を何とかして外そうと、めちゃくちゃ暴れた。  でも、孔に杭を穿たれた今の状態では、少しの動きが苦しい快楽を呼んで、痙攣が起きただけだった。 「うぁっ……くっ……くっ……」  自分の口の端から唾液と一緒に喘ぎ声が漏れる。  目から、涙があふれて視界が歪む。  そんな自分の姿が、鏡に映っているのが見えた。  黒瞳黒髪、日本人の平均値、中肉中背よりはやや軽い。  貧相な俺に比べ、自分の分身をずっぽりと突き刺したまま、後から抱きしめているのは銀髪碧眼の大柄な男だった。  銀髪の男は、長身を屈めて、人形みたいに整った顔を俺の肩に乗せた。  そして、片手で俺の竿を一つかみにしたまま、もう一つの手で、俺の胸の飾りをグリグリと強く弱く刺激して、弄びやがった。  うぁ……っ!  ビクビクビクッ!  新たな刺激が俺を打ちのめし、死にそうになるほど、吐精感が高まった。

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