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第15話

 たっぷりと時間をかけて全身を押され、捻られ、揉み解されて浩宇の手が離れた。  ようやく終わったのだ。  大きく息を吐く天佑の前に、今度は棚から師父が何やら箱を持ち出してきた。 「さて、今度は鍼じゃ。浩宇、失敗を恐れず思いきってやりなさい」 「はい、師父」  そして、浩宇の手には……細い細い針が!  ままままさか、その針を!? 「師父に教わってきたけれど、実際に人に打つのは初めてなんだ。よろしくね、天佑♪」

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