15 / 32
第15話
「恥ずかしい……、いっぱいイッちゃった……」
頬を染め、甘えた仕草の麻希。
一真は改めて、その表情をうかがった。
(生意気ばかり言ってたが、経験豊富というわけでもなさそうだな)
いや、それどころかあの締りの良さはほとんどバージンだ。
そんな麻希が、金銭と引き換えに俺と寝たいとねだる理由は?
一真はいろいろと思いを巡らせていたが、麻希はうっとりと幸せの中にいた。
(これからも、一真先生と一緒に……!)
考えるだけでも、ぞくぞくする。
僕の、僕だけの一真先生。
しかし、そんな想いとは裏腹に、麻希は勢いよくベッドから降りた。
ともだちにシェアしよう!