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第183話※

「っ、あ…」 均整の取れた見事な裸体を惜しげもなく晒して入ってきた日下部に、山岡がシュゥッと小さくなる。 「ふふ、洗ってあげる」 ニコリと微笑んで、洗い場の床にしゃがみこんでいる山岡をグイッと立たせて、日下部はシャワーを全開にした。 「っぷ…」 頭から湯を被った山岡の顔が髪で隠れてしまう。 「あ。なんで結んでないの?」 てっきりゴムをしたままだと思っていた日下部は、ただ結んでいたあとが残っていただけだったことにガッカリした。 「だ、って、髪、洗うから…」 まぁ、それはそうだという理由を呟いた山岡に、日下部も苦笑してしまう。 顔が隠れて少しホッとしたのか、山岡はハラリとタオルが落ちてしまっていることは気にしていない様子だ。 「まぁ仕方ないか」 ふふ、と笑いながら、日下部はボディーソープを手に取り、軽く手に馴染ませてから、不意に山岡の胸を撫でた。 「ひゃっ…」 「こら、逃げるな」 「だ、だってくすぐった…ぁんっ…」 ヌルヌルと胸を滑った日下部の手が、わざと乳首の上を何度も往復した。 「くすぐったい?本当に?」 山岡の身体の反応にニヤリとほくそ笑みながら、日下部は山岡の乳首をキュッと摘むように刺激した。 「っ、ぁ…やぁ…」 「ん?なに?俺は洗ってあげているだけだよ?」 悪い笑みを浮かべながら、日下部は片手を乳首に、もう片方の手を脇腹へと滑らせた。 「ひぁぁっ…やぁ…んぁっ…」 くすぐったかったのか、一瞬クネクネと腰を捩った山岡が、徐々に甘い声を漏らし始める。 「ん?どうしたの?」 ボディーソープを泡立てながら、あくまで洗っている振りをして肌を撫でる日下部に、山岡はすでに涙目になった。 「日下部先生っ…い、意地悪…」 「ん~?どうして?あれ?洗っているだけなのに、なんかここ、硬くなったね」 ふふ、と笑いながら乳首をクリクリと捏ねる日下部に、山岡の身体がビクビク仰け反った。 「あぁぁぁ…いやぁ…」 カァッと顔を赤くして、イヤイヤと首を振る山岡。日下部は甘ったるい声を漏らして、明らかに感じている山岡を楽しそうに弄ぶ。 「嫌じゃないでしょ。いいでしょ、ここ」 脇腹をなぞっていた手も胸に移動させ、ボディーソープで滑りのいい指先で、同時に両方の胸を責め立てる。 「っ、んっ…やぁ…」 乳首への刺激でゆるりと首をもたげた山岡自身に気づき、日下部の顔が綺麗な笑みを作った。 (胸、かなり開発されたな~。勃ってるじゃん。さすがにまだ胸だけじゃイケないかなぁ?) 半勃ちの山岡の中心を見て、日下部は胸への刺激を続けてみた。 「っ、あぁ…やぁ…」 ビクビクと身体を跳ね上げはするものの、それ以上は角度を増さない山岡を見て、日下部はスルリと片手を胸から離した。 「ひゃぁっ…」 下ろした片手で、キュッと山岡の中心を握り込む。 乳首と性器に同時に与えた刺激に、山岡の様子が明らかに変わった。 「んっ、やっ…あぁんっ…」 ビクビクと仰け反り、嬌声が上がる。硬さを増した中心が、日下部の手の中で角度も増す。 「うぁ…いやぁ…」 フルフルと首を振る山岡は、乳首にも快感を感じることに気づいて、恥ずかしそうに目を潤ませていた。 「気持ちいいみたいだな」 「やっ、へ、変です…胸なんか…」 男なのに、と嫌がる山岡に、日下部はますます胸と下への刺激を強めた。 「男でもここ、感じるんだよ」 ふふ、と笑って、乳首を捏ねる日下部に、山岡の白い喉が晒された。 「あぁっ…いやぁ…」 ギュッと眉を寄せて、快感を受け流す山岡に、日下部はさらに刺激を増した。 「やっ…駄目っ、い、いっちゃう…」 気持ちいい、と泣き出す山岡に、日下部はふわりと微笑んだ。 「1度いっとく?いいよ」 コソリと耳に息を吹きかけ、胸と性器を同時に激しく責め立てた。 「っ、あぁっ…やぁ、っ、あぁぁぁっ」 ビクンと身体を突っ張らせた山岡が、絶頂を迎えた。 放たれた白濁を見て、日下部が満足そうに笑う。 それをシャワーで流しながら、日下部はクタリともたれかかってくる山岡の身体を支えた。 「可愛い」 「っ、もう…ひゃぁっ!」 恥ずかしい、と文句を言おうとした山岡は、突然尻の間に触れられた感覚に悲鳴を上げた。 「締めるなって」 「だっ、なっ…くっ…」 「だって、何してるの、日下部先生って?だから、洗っているんでしょ?」 お風呂だもん、とまったくその気がないことを言いながら、日下部はボディーソープを足した手を山岡の蕾に潜り込ませた。 「っんぁ…」 「ふふ、簡単に入った」 ボディーソープの滑りを借りて、ツプッと潜り込んだ指に、日下部が嬉しそうに笑う。 「やぁぁ…んんっ…」 ガクッと膝を折ってしまいながら、山岡が涙目で日下部を振り返った。 「ん?」 「っ…こ、んな…ぁんっ」 山岡が油断して力を脱いた瞬間、抜かりなく2本目を突き立てる日下部に、山岡の苦情は嬌声に変わった。 「あぁ…いゃぁ…」 「嫌じゃないくせに。ふふ…」 ズプズプと抜き差しする指で、日下部はグリッと奥を擦り上げた。 もちろんそこは前立腺を狙ってだ。 「ひぃぁっ…あぁんっ」 ビクンと仰け反った山岡が、壁に縋るように手をついて、倒れそうな身体を支えた。 山岡は、自ら尻を日下部に向かって突き出したような姿勢になる。 「いいね」 そそる、と囁いて背後から山岡を責める日下部に、山岡はヒクヒク仰け反りながら快感に悶えた。 「もっ、やぁ…千洋っ。千洋ぉ…」 後ろをグチュグチュ弄る日下部の指に、ユラユラと腰を揺らしながら、山岡が泣き顔で振り返った。 「もっ…」 我慢できない、と言う山岡の中心は、再び完勃ちし、先っぽから先走りがタラタラと溢れていた。 「ん…」 十分緩んだ後ろから、スッと指を引き抜いた日下部は、代わりに熱を持った自身をあてがう。 「っ…」 山岡の呼吸に合わせて、グイッと腰を突き入れた日下部に、山岡が白い喉をあらわにした。 「くっ…」 ボディーソープを塗りはしたが、さすがにきついか。 眉を寄せた日下部は、それでも萎えていない山岡の前をチラリと見て、さらに深く腰を打ち付けた。 「っ、あぁっ…」 「全部入ったよ。わかる?」 ユラユラと腰を揺らして笑う日下部に、山岡は無意味にフルフルと首を振っている。 「好きだよ、泰佳」 後ろから耳元に囁き、日下部は律動を開始した。 「んぁっ、あっ、あぁっ…」 無意識に日下部の動きに合わせて腰を揺らしながら、山岡が快感に震える声を上げる。 浴室に反響した声がとても艶めかしい。 「ふっ、んっ、ぁんっ…」 ジュプジュプと水音を響かせ、日下部は山岡の内側を擦り上げる。 徐々に早く、腰使いを激しくする日下部は、山岡のいいところを突き上げる。 今日は前にはわざと触れない。 「あっ、あぁっ…千洋、千洋っ」 ガクガクと揺さぶられながら、山岡の口から溢れる嬌声が浴室に響く。 「っ、んっ、もっ、出るっ…」 絶頂を目前に感じ、山岡が大きく仰け反る。 日下部は山岡の腰をグイッと引き寄せ、一際強く中を突き上げた。 「っ…あぁぁぁっ…」 ビクンと仰け反った山岡の中心から、ビュッと白濁が飛んだ。 「っ、く…」 キュウッと後ろの締め付けにあい、日下部もまた、山岡の中に快楽の飛沫を叩きつけた。 「っぁ…」 最奥に出されたのを感じたのか、山岡がブルリと震えた。 「ふふ、後ろだけでいけたな」 日下部は嬉しそうに呟きながら、ズルリと自身を引き抜いた。 「いゃぁ…」 引いた日下部につられて、トロリと日下部が放ったものが山岡の後ろから溢れてくる。 それを見ながら日下部は、シャワーを出して、山岡を浴槽側に導いた。 「ここに掴まってろ」 浴槽の縁を山岡に握らせ、その後ろでシャワーの強さを調整する日下部。 膝くらいしか高さのない浴槽に掴まらされた山岡は、後ろにお尻を突き出すような体勢を嫌がった。 「やっ…」 「痛くなければ膝ついてもいいよ」 日下部の言葉に、浴室の床に膝をついた山岡は、浴槽の縁にもたれるように体重を預けた。 「身体だるいだろうけど、少し我慢して」 「っ、なにを…」 「ん?中に出しちゃったから、掻き出しておかないと」 いいながら、シャワーをあてて指を突っ込む日下部に、山岡がイヤイヤと首を振った。 まるで排泄のような感覚がたまらないらしい。 「嫌…そんなのいいですから…」 「駄目だよ。お腹壊す。ちゃんと処理しておかないと、辛いの泰佳だから」 今が辛い、と嫌がる山岡を逃がさず、日下部はグルリと中で指を回して、自身が放ったものを出してやった。 「ふぇっ、うぇぇっ…」 よほど辛かったのか、処理が終わったときには、山岡は声を上げて泣き出していた。 「ん、いい子、いい子。大丈夫だよ」 「だって…こんなっ…恥ずかしっ…」 うわーんと泣き出す山岡を楽しそうに見下ろして、日下部は宥めるように山岡の頭を撫でた。 「ほら、泡も流したし、入ろう」 クスッと笑いながら、日下部は自分も手早く身体を洗い、山岡をグイッと抱き上げた。 「っ、わ…」 「狭くはないな」 成人男性2人が入っても十分な浴槽に、日下部は山岡を膝の間に後ろから抱くようにして座らせた。 「な、なんか恥ずかしいんですけど…」 ちょこんと日下部の膝の間におさまった山岡が、パシャパシャとお湯を叩いた。 「そう?俺は楽しいけど」 「っ、でも、幸せです」 バシャンとお湯を揺らして早口で言った山岡に、日下部の中心にドクンと熱が集まった。 「計算なくそういうの、ずるいよな~」 ふふ、と笑う日下部の手が、ギュッと山岡の腹に回り、後ろに抱き寄せる。 「え…。ちょっ、千洋?こ、腰に何か当たって…」 再び力を持った日下部を背中に感じた山岡が、ギクリと身体を強張らせた。 「また欲しくなっちゃった」 いい?と可愛らしく言っている日下部だけど、もう2度も出している山岡は正直辛い。 「っ…その…」 「優しくするから」 クスッと笑った日下部は、山岡の腰をお湯の浮力で軽々と持ち上げ、すでに十分緩んでいる山岡の後ろに自身をあてがった。 そのままゆっくりと山岡の身体を落としていく。 「っ、あ、あぁ、お湯っ、入っ…」 「大丈夫。すぐに塞がるよ」 揶揄うように笑いながら、日下部は山岡の身体を落としながら、自分も腰を突き上げた。 そうして結局そのまま挑まれた山岡は、3度目の絶頂を迎え、のぼせも手伝って気を失ってしまった。 「ふふ、可愛かったよ、泰佳。愛してる…」 1日、大満足のデートを締めくくった日下部は、甲斐甲斐しく山岡を風呂から上げて着替えをさせてやり、遅くなった夕食を作り始めた。 山岡が気がつく頃には、美味しそうな夕食が完成していた。

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