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第305話※
「あっ、あっ、千洋っ、もう、もうっ…」
クシャリ、と日下部の髪に指を絡め、ぎゅぅっと自身に引き寄せるように力を込めた山岡が、切なげに喘いだ。
「千洋っ…」
いやいやと首を振る山岡は、日下部の頭を引き離したいのか、もっと深く咥えこませたいのか。
言葉と行動が裏腹のその姿に、日下部はクスクス笑いながら、山岡の性器を舐め上げる舌を激しくした。
「ひぃぁっ、あぁっ、そこだめ。そこだめぇっ…」
出ちゃう、と泣き声を上げる山岡に、日下部の身体がゾクゾクと欲情に震える。
「我慢しなくていいからな?」
ちゅぽんっ、と一旦山岡の性器から口を離した日下部が、にぃっと唇の端を吊り上げて、べろりと山岡の弱い部分をピンポイントで舐め上げた。
「ひっ、あ、だめっ…」
ヒクンッ、と山岡が背を仰け反らせて喉元を晒す。
「イけ」
ぱくりと再び性器を口に含んだ日下部が、チュゥッとそこを強く吸い上げた。
「はぁぁぁぁっ、あぁぁぁっ!」
ビクッと身を強張らせた山岡が、ゆっくりと脱力していく。
ビクン、ビクンと数回震えた身体から、濃いめの白濁が日下部の口内に注がれた。
「クスクス、ごちそうさま」
「っ~~!ごめっ、なさっ…」
ゴクン、と上下した日下部の喉元を見て、山岡の頬がカァッと赤く染まる。
ふらりと逸れていく視線に、震える謝罪の声が重なった。
「だから、なんでいつも謝るんだ。俺がしたくてしてるのに」
「だって、こんなの、飲っ…」
苦くて不味いし嫌じゃないんですか?と涙目で見つめる山岡に、日下部はにっこりと嬉しそうな笑顔を浮かべる。
「泰佳のだよ?美味しいに決まっている」
「っ、そんなわけ…っ」
シュゥゥッと俯いていく山岡のそれが、恥ずかしさからの行動だとわかる日下部は、愛おしそうにそんな山岡を見つめる。
「本当、何度抱いても初心だよなぁ」
可愛い、と笑った日下部が、チュッ、と山岡の額にキスをした。
「さてと、次はもう少しゆっくりな?」
ふわりと微笑んだ日下部が、山岡の唇に濃厚なキスを仕掛けながら、スルスルと衣服を剥ぎ取っていく。
「んっ、あっ、ふぁっ…」
ピチャッ、クチュッ、と口内を蹂躙する舌に夢中になっていた山岡は、いつの間にか丸裸にされていた。
「あぁっ…」
不意にツプ、と後孔に日下部の指が差し込まれた。
きちんとローションで濡らしてくれたのだろう。ゆるゆると蕾を開いて押し進んでくる指に痛みはない。
「んぁっ…あっ…」
ぬるり、と滑りのいい指が早くも2本、山岡の後孔に突き立てられた。
「クスクス、酒で弛緩しているから、柔らかいな」
「っあぁ、言わな、で…」
「ん?ほら、こんなに簡単に俺の指を飲み込んで、奥へ奥へと誘ってくるぞ」
クチュッ、とわざと音を聞かせるように指を動かした日下部に、山岡の身体がカァッと赤く色づいた。
「クスクス、ここが山岡のイイところ」
「っあ!」
トンッ、と的確に前立腺を突かれ、山岡の身体がビクンッと跳ねる。
「ふふ、こっちもこんなに濡らして、もう弾けそうじゃないか」
ピンッと性器を揶揄うように弾かれて、山岡の身体がたまらず身悶えた。
「あっ、あっ、やだ。やだ、ちひろ」
「ん?」
「挿れて…っ。もっ、挿れてくださっ…」
ゆらっと腰を揺らして、山岡が日下部の熱を強請る。
「ふふ、欲しい?」
「っ、欲しっ…ちひろの、はやく…」
ここ、と腰を突き出して強請る山岡に、日下部の目が意地悪く揺れた。
「じゃぁ自分で足を抱えて」
「っ…」
「俺のが欲しいところ、よく見えるようにして?」
クスッ、と笑って意地悪なことを言う日下部に、山岡の目が涙に濡れる。
「ん?ほら、ヒクヒクして、俺が欲しい、って口を開けているところ。ど~こだ?」
「っ、い、じわる…」
ふぇぇっ、と泣き言を漏らしながらも、山岡の手はそろそろと自分の両足の膝裏に掛かった。
「く、ださい…。ここに、ちひろの…」
くいっと両足を持ち上げて、お尻をわざと突き出すように腰を上げる。
フイッと真横に倒された頭は、せめてもの山岡の抵抗か、はたまた羞恥からか。
「挿れ、て。ちひろ」
震える小声に、日下部がゾクリと妖しい色香を放ち、ぶるんと取り出した肉棒を、ピタリと山岡の蕾に押し当てた。
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