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4★
選択肢の中では、いちばん良かったと思う。
好きになるとか、欲しいとか、長いことかかってしまうような願いを聞くよりは、ひと晩で叶えてあげた方がいい。
ベッドの上にぼーっと座っていたら、シャワーを浴び終えた礼央が、静かにやってきた――名前で呼んで欲しいという願いも叶えることにした。
「礼央、おいで」
緊張の面持ちでこくりとうなずき、ベッドに上がってくる。
手でするだけでいいと言ったので、バックハグのようにして、足を開いた。
既に半勃ちのペニスを、そっと握る。
「……っ」
「大丈夫? びっくりさせちゃった?」
黙ってふるふると首を横に振った。
女の子だったらたまらないような、恥ずかしがりっぷり。
でも、骨格も華奢で中性的なので、あまり違和感はない。
「こうして欲しいとか、あったら言ってね」
「ん、……はい」
少し擦っただけなのに、もう息が弾んでいる。
「はあ、ん、……はあ」
礼央は、シーツを握ろうとして掴めなくて、何度も何度も左手でもどかしそうに開閉している。
そっと手を握ってやったら、ペニスがひくっと反応した。
「ん、……やっぱり昌也さんは、相手に合わせて優しくする……」
「そんな泣きそうな声で言わないで?」
「ぁあ、昌也さん……っ、はあ、」
時折、背をそらすようにしていて、何が欲しくて物足りないのか、分かってしまう。
「ここ? いい?」
乳首の周りをすすっと触ったら、ビクッと体を震わせた。
「ん、ん……してください」
先っぽをちょんとつまんで、くにくにと擦り上げたら、か細い嬌声を上げた。
「あ、ぁ、あ……ん、はあっ、それきもちいい」
きつめにつまんだり、コリコリしたり、ピンと弾いたり。
「あ、ぅあ……、きもちい、んっ、はあ」
「こっちは? どうしたらいい?」
張り詰めたペニスは、上下するたびにゴリゴリと音を立てるようだ。
「あぅ、ん、はあっ、……あ、あっ」
口を半開きにし、物欲しそうにほんのちょっと舌を出す礼央は、妖艶だ。
「昌也さん……キスは? キスはダメ?」
どうしようかと、一瞬悩む。
してしまったら、もっと気持ちが膨らんで、この子の為にならない気がする。
でも、すごくして欲しそうにしていて、また、空いた左手でシーツを引っ掻いている。
「はあ、ん、んっ……やっぱいい、がまんする」
きゅっと口を結んだ。
「いいよ。キス、してあげるから。少しこっち向いて?」
切なげな表情の礼央に、やわらかくキスをする。
顔を離すと、目をとろんとさせて、呼吸を乱していた。
優しくされたい、優しい言葉をかけて欲しい……そんな風に見えたので、静かにささやいてみた。
「可愛いね。礼央」
なぜか、心臓がドキンと鳴った。
……あれ?
言って欲しそうだったから、言ったつもりだった。
なのに。口に出したら。
「礼央。可愛い」
「ん、……っん、きもちいいです」
「可愛い。いっぱい感じてる?」
乳首をつまんだら、ビクッと体が跳ねた。
ひとたび言葉に出してみたら、反応が、本当に可愛くて仕方がない。
ああ、言霊か……とぼんやり考えつつ、口からは自然と言葉がこぼれていく。
「可愛いよ。気持ちいいんだね」
礼央は、悶えるように身をよじる。
「はあ、は……ん、はぁっ、だめ」
「ごめん、やなことした?」
ぱっと手を止めたら、礼央はきつく目を閉じて、ふるふると首を横に振った。
「可愛いって、言わないでください。好きになっちゃう」
耳まで真っ赤だ。
可愛いと思うのは本当なのだけど、本人がそう言うなら、言わないでおく方が礼央のためになるだろうか。
「ごめんね、つい。続きしていい?」
泣きそうな顔で、こくりとうなずく。
またしごき始めたら、息が上がってきた。
「はあ、ん、んっ、ん……っ、はぁ」
ぐっと背中を反らしたと思ったら、ずるっとそのまま体の力が抜けて、全身でもたれかかってきた。
「あのね、礼央。ごめん。やっぱり可愛いよ」
体の向きを少しずらして、キスをする。
「ん……」
俺自身も興奮してきてしまって、礼央も多分、それは分かっている――背中に俺の固いものを感じているはずだから。
「ぁあ、昌也さん、はあっ……、おしり、欲しい、です。ダメ?」
「できるものあるの?」
真っ赤な顔をしてこくこくとうなずく。
「でも、一旦イッてからにしようか。礼央が俺の手で気持ちよくなってるところ、見たいから。いい?」
「ん、」
スピードをつけて擦りながら、乳首をくにくにといじめる。
「ぁん、ん、はぁっ、イッちゃう……ちんちんも乳首もきもちくて、……んはぁっ」
「強い方がいいの?」
ぎゅっと力を込めてしごき上げ、乳首を何度もピンピンと弾いたら、背を弓なりに外らせた。
「ぁあっ……ッ、昌也さん、す……、」
「何?」
ぎゅっと目をつぶり、ふるふると首を横に振る。
何を言いたいかは分かって、でも我慢しようとしている礼央の気持ちをどうしたらいいのか、分からない。
礼央が余計なことを考えなくて済むよう、両脚をぐっと開かせて自分の脚で固定し、ペニスをゴリゴリとしごいた。
「恥ずかしい格好してるの、エッチで可愛いよ」
「ぁあっ、はずかし、ん……っはぁっ、」
反応の良いところを、しつこく攻める。
「ぁあああッ、も、だめぇ、イッちゃう……っ」
「いいよ。礼央、イッて」
「あ、ああっ、イッ……ぁああっ!…………ッ……!……ッ」
何度も体をビクつかせて、熱を放った。
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