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乳首をこりこりと刺激されて、腰がひとりでに浮く。
「ぁあ……ッ、んっ、やめ、離……ッ」
身をよじって抵抗するけど、それは叶わない。
ガチャガチャと音を立て、肌に食い込む金属の輪が、新しい刺激を生む。
「あ、ぁ……、んぁっ、はぁ」
動悸、体が熱い、涙がぼろぼろこぼれる。
するとドアが開いて、白衣をひるがえした緋室さんが中に入ってきた。
ベッドの縁に浅く腰掛け、俺の額をそっと触る。
「熱いでしょ。大丈夫?」
「ん、ん……、何ですかこれ、なんで、なんで」
頭がうまく回らず、言葉が出てこない。
なんで薬の実験で、拘束されているんだ?
何をするつもりだ?
緋室さんは、ぐっと体を倒して、俺の耳元に息を吹き込むようにしてささやいた。
「気持ちいいでしょ?」
「ぁあッ、や、」
「予言してあげる。君、5秒後に射精するよ。とんでもない量出るから、お楽しみに」
そして、カウントダウンを始める。
「ごー、よーん、さーん、にーぃ……」
人差し指を、ちんこの先端ギリギリに寄せる。
「いーち」
つんっ、と触れた瞬間、脳から腰にかけて、電流が走ったみたいな快感が駆け巡った。
「ぁあああ……ッ!」
ビュクビュクと吐精するのに合わせて、体が痙攣する。
「あぁッ!……ぁあ……っ!……んぁああッ!」
「あはは、壮観だね。君みたいな頭のわるそーうな子がこうして動物に回帰していくのを見るのが、いちばん愉快」
吐き出しきったのに、まだ体は熱い。
緋室さん、いや、緋室は、歪んだ笑みを浮かべながら、ベッドの横にあるボタンを押した。
足首の拘束がはずれた……と思ったら、太ももをぐっと持ち上げて、脚を広げた。
「やめろ、や……っ」
「うーん、そろそろかなあ」
指を、そっと尻のあたりに這わせる。
「腸壁から粘液が分泌するはずなんだよね、うまくいってれば。どれどれ」
指が、つぷっと埋まった、その瞬間。
「んぁああああッ!」
また盛大に射精してしまった。
「あらら。ふふっ、いや。あゆむくん? 可愛いじゃない。気持ちいい?」
「ぁ、あ……」
「ほら、もうちょっと奥までしてあげる」
ぬちぬちと指を出し挿れされて、頭がおかしくなりそう。
「ん、はぁっ、や……、やめ……ッ、あ」
「よかった。ちゃんと粘液が分泌されてる。ほら、聞こえる? いやらしい音がしてるの。君のお尻の中だよ? ぐちゃぐちゃの」
「ん、や……、や」
「やめて欲しいわけ?」
「あぁあっ、へん、変になる……っ」
緋室は、軽くため息をついたあと、指を2本まとめてねじこんだ。
「あ……ッ」
「いいよ。僕しか見てないし。変になっちゃえばいいでしょ。そもそもここへ来た時点で、君のこと人間だと思ってないし」
ぐりっと1か所を押されたら、体が大きく跳ねた。
「ぁあッ!」
「まだ理性があるの? 何も考えなければ気持ちいいのに」
「ん、ふぅ、ぁあ……、あぁあ」
「気持ちよくなりたい?」
涙をこぼしながら、うなずいた。
緋室は、口の端を歪めて笑う。
「座薬、3分あれば効くから。大丈夫だよ」
ポケットから取り出した薬を、尻の中にぐっと埋め込む。
気持ちいいしか考えられない。
「んっ、んんっ、気持ちよくして……」
「すぐよくなるよ。大丈夫」
子供を寝かしつけるみたいに、汗びっしょりの額をなでて、そこへキスした。
「あぁっ」
「ふふ、これだけで気持ちよくなっちゃう? 可愛い生き物だなあ。なんだろうねこれ」
ずく、ずく、と、腹のなかがうずく。
その感覚に合わせるように、ちんこもじんじんする。
「は、はぁっ、ちんこ触ってください」
「それはまだまだ」
「あ、ぁ……お尻、早く」
「欲張りだなあ動物のくせに。いや、動物だからか」
腕時計をちらっと見る。
「あと1分45秒で触ってあげるけど。素直になるんだよ?」
「ぁ、ぁう」
「泣いてよがって、気持ちいいって。ね? そしたらもっと気持ちよくしてあげるから」
ズボンと下着を脱ぎ捨て、ワイシャツの前を開き、白衣を羽織ったまま、ベッドの上に上がる。
そして俺の体をまたいで、ひざ立ちになって見下ろした。
「見て、僕のこれ。君の痴態を見てたらさ。ああ、早く挿れたい。あと20秒」
緋室は、機材の引き出しを開けて、俺の口に器具を突っ込んだ。
強制的に口を開かされて、閉じることも話すこともできない。
「ウー、ウーッ」
「さ、お待ちかねだよ。挿れてあげるからね」
太ももをぐっと抱えて、下腹部を押しつけてきた。
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