51 / 72

3★

 そんな調子で、1ヶ月が過ぎた。  プラシーボ効果なのか、インチキ理論の勉強法でぐんぐん成績を伸ばす誠を見て、母親は完全に俺を信用している。 「きょうは定期テスト対策でじっくりやりますので、すみませんが2階に上がらないようにしていただけますか? 少しの物音でも集中が途切れてしまいますので」  母親を完全に遠ざけ、多少喘いでも問題ないようにする。  部屋に入ると、少し緊張気味の誠がいすに座っていた。 「こんばんは。きょうは予告通り、テストね」 「はい、お願いします」 「ただ、普通に解いても本番のためにならないから、あえて不利な状況を作って特訓しようかと思うんだけど」  内容を伝えると、誠はかなり驚いていたが、すぐに了承した。 「じゃあ、ズボン脱いでくれる?」 「はい……」  恥ずかしそうにズボンと下着を脱ぎ、下半身裸の状態で、浅くいすに腰掛けた。  俺は机の下にもぐる。  興奮で頭がおかしくなりそう。 「じゃあ、いまから20分ね。よーいドン」  既にやや固いペニスを口に含む。 「ん……ッ」  ピクッと体を震わせたあと、呼吸を荒げながら、必死に問題を解く。  誠の手が止まる度、じゅるっと吸ったり刺激を与えた。 「ぁ、……あ」 「ほら、テスト本番だと思って集中して?」  優しく声をかけ、またくわえる。  股を開き、無意識に軽く腰を揺らしながら、呼吸を抑えてペンを走らせる。 「は、はぁ……はぅ、ん……っ、ぁ」 「気持ちいいの我慢してえらいよ」 「ん……ッ、んっ……」 「本当は気持ちいいね」  ときおり、声にならない声で悶絶する。  こんなことを本気で信じて、男の家庭教師にしゃぶられるなんて。  もっと調教したい、壊してしまいたいという欲が出てくる。 「あ、ぁっ、せんせ……ゃ、出ちゃいます」 「我慢して、問題に集中してね」 「はぁ、んっ……んぅ、」  表情はうかがえないが、軽く半泣きかも知れない。  舐め方を少し手加減してやり、絶頂を迎えないよう細心の注意を払いながら、フェラチオを続ける。  約20分。地獄だろう。 「あ、ぁっ……ぁあッ」 「はい、終わり」  シャーペンを放り出したのを確認したところで、容赦なく攻めた。 「あん、んッ、せんせ、……ゃ、やぁっ」 「いいよ、出して。よく我慢したね」 「んぁっ……はぁ、あッ、あ、ぁあっ」  じゅぷじゅぷと派手に音を立てながら吸ったら、いすの縁を掴んで体全体をビクッビクッと跳ねさせた。  我慢する声が、最高にそそる。  徐々に呼吸が荒くなる誠は、ぶんぶんと首を横に振りながら、顔を真っ赤にした。 「あ、ぁ……出ちゃ、ぁあッ、んん……ッ!……!ン……!…………っ!……ッ」  のけぞるようにして、大量に吐精。  全部飲み込み、机の下から這い出て、ぐったりする誠を横抱きにした。 「ぁ、せんせ……」 「よく頑張りました」  優しく微笑みながら、そっとベッドに寝かせる。  脱いだものを手渡し、そっと頭をなでた。 「採点するから、少しここで休んでて?」 「はい、すみません」  申し訳なさそうにしている。  おそらく、口の中に出したことを気に病んでいるのだろう。  その表情を見ると、なかなか興奮がおさまらない。  採点しながら落ち着けようかと思ったが、無理そうだ。 「ごめん、ちょっとお手洗い借りるね」  トイレに入り、記憶を何度も反芻(はんすう)しながら、自分のものをしごく。  すぐにドクドクと射精して、その量に、思わず自分で笑ってしまった。

ともだちにシェアしよう!