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翌週、誠の元へ行くと、顔を見るなり弾けるような笑顔で頭を下げられた。
「先生! 僕、いままでで一番テストできたかもしれないです!」
「ほんと? すごいすごい。たくさん頑張ったもんね」
「はい、なんか全然緊張しないし集中できて」
「それは特訓の成果が出たね」
特訓、が何なのかを思い浮かべたのだろう。
誠はほんの少し頬を赤らめた。
「ひとまずテストは終わったし、きょうは息抜きで、軽い復習にしようか」
自然な流れで、ベッドに腰掛ける。
すると誠は、テストの答案を持ってきて、俺に背を預けるように座った。
後ろからやんわり抱きしめつつ、ひとつずつ間違いを見直していく。
「……あの、先生。変な質問していいですか?」
「うん。なあに?」
「えっと、その……こういう授業って、他の生徒にもしてるんですか?」
しているわけがない。
しかし俺はあえて、こくりとうなずいた。
「そうだね。もちろん、必要があればとか、その子に合っていればということだから、みんなにじゃないけど。なんで?」
「あ、……いや、なんか、気になっただけです」
そう言って、ちょっとうつむく。
俺は、耳元にくちびるを寄せて、低い声でささやいた。
「他の人にはして欲しくない?」
「え……っ。いや、全然。授業ですし」
「もし誠くんがそうして欲しいなら、他の子にするのはやめるよ」
誠は、ぱっと振り向いた。
「あの、なんか僕、変なんです。先生は僕のこと考えて勉強を教えてくれてるだけって分かってるのに、なんか……なんか、き、気持ちよくしてもらいたいばっかり考えてて。それじゃあ勉強の意味ないって分かってるんですけど」
俺は、なるほど、と言って、真面目な顔を作って見せた。
「誠くん、もっとエッチなことしてみたいの?」
「えっ。エッチ……」
分かりやすく、顔を赤くする。
「だ、ダメですよね? 先生だって仕事だからしてるんだろうし、勉強に関係ないことなんて……」
「いや? それで勉強のモチベーションが上がるなら、全然」
誠は、足をこすってもじもじとした。
「欲しくなっちゃった?」
「ん……」
「キスしていい? 気持ちいいよ」
小さくうなずく誠をこちらに向かせて、そっとキスをする。
誠は俺のシャツの裾を掴んで、必死にくちびるをくっつけてくる。
「可愛いね。キス初めて?」
「……や、やり方変じゃないですか?」
「ううん。一生懸命で可愛い」
前戯のように、丁寧に体をなでる。
誠は身をよじって、必死で声を殺しつつ、快感を受け止めようとしている。
「そうだ。きょうは全部脱いで裸で勉強しようか」
「え。それは効果あるんですか」
「裸、もしお母さんが来たら、見られちゃうよね。そしたらすっごく恥ずかしいけど、見られちゃうかもって思いながら勉強したら、集中力つくと思うよ」
誠が、生唾を飲み込む。
「どう? してみる?」
「あの、裸で勉強したら、……え、エッチなことっていう、さっきの話は……」
「先生の挿れてあげるよ。セックスしよう。気持ちいいよ」
やや上気した体を、くたっと預けてきた。
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