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第24話

語尾にハートマークでも付きそうな言い方だなぁ。 パクッ、なんて可愛いもんじゃないと思うけど。 油断したところを縛り上げて自由を奪ってから、「僕にこういうことしたかったんでしょお~? したいことされてるの、どんな感じぃ~?」って聞くとか何とか…。 小悪魔どころじゃなく悪魔じゃん。 まぁ茅ヶ崎はバリネコだから、ぐっちゃぐっちゃにして焦らして焦らして挿れさせてくれって懇願させて楽しむ…らしい。気に入らなければ挿れさせないみたい。 優位に立ちたいタイプがぐっちゃぐっちゃにさせられて死ぬほど焦らされて懇願させられたら、相当プライド傷つけられそう。 それすら茅ヶ崎は楽しんでそうだけど。 俺じゃなくて茅ヶ崎の方がある意味 女王様なんじゃないの? 「顔面も体もぐっちゃぐっちゃになっちゃってぇ~、みっともなく懇願するのぉ。女王様、今度見てみるぅ~?」 「えー。人の情事見て興奮する趣味ないしー」 やべ。女王様って言われてうっかり返事しちゃったじゃん。 「ムカつく相手のぐちゃぐちゃなの見れるよぉ~?」 「あ、それはちょっと興味が…」 「蜜、それは却下だ」 千歳ストップ入りました。 「面白そーじゃん」 百はにやって笑う。 「蜜は知らなくていいだろ、そういうのは」 「須賀谷の気持ちは分からなくないな。女王様には綺麗なものだけ見せたい。って感じだしな」 委員長がそう言って頷く。 「裏側知っとくのも大事じゃん?」 「そこは俺たちが知ってればいいことだ」 「ま、そーだな」 千歳の言葉に百はあっさり納得して、俺に「残念だな」って笑った。 「じゃあ今度 須賀谷くんと藤くん誘うねぇ~」 「一緒に誘われると蜜のそばにどっちもいなくなるから片方ずつにしてくれ」 「わかったぁ~!」 「ムカつく男はこっちでリストアップしておく」 あれ? 「あれぇ~? もしかして、須賀谷くん既に準備万端~?」 茅ヶ崎の問いに、千歳は、ふっと笑っただけだった。 でもその笑いには絶対何か込められてた。 まぁいいけどね。 千歳が俺の不利益になるようことするわけないし。 「先輩が千歳のリストに入らないといいなぁ、蜜」 「百は楽しんでるし、入らないといいとか思ってないでしょ」 「俺はあの人嫌いだからな」 百はけらけら笑う。 ここまでハッキリ嫌いって言われる香月さん…。 まぁね、今までだって香月さんを気に入ってはいなかったから。俺が好きになったから黙ってただけで。 決して認めてはいなかったんだよね。 俺も冷静に考えないとな。香月さんとのこと。

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