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第101話
「えっ、そっ、うわっ…ほん、えっ?」
「おい、テンパりすぎだろ」
「だって今 俺 褒められた!! 褒められた!?」
「うるせぇな。褒められてたわ」
投げやりに答える衛宮くん。
「うわー!! 嬉しい!!」
「うるせぇぞ」
「衛宮黙って。ありがとうございます! 今日めっちゃ頑張れそう!」
「ほんと? 良かったー」
柳木くんのにこにこ笑顔を見て癒される俺。
じゃあまたね、って別れて、それぞれの教室へ向かう。
「何、あいつ好きなの?」「好きだなんておこがましい! って言うかあいつって言うな!」ってふたりの会話が聞こえてる。
「……何あれ」
俺の言葉に、百は吹き出し、千歳は苦笑いを浮かべた。
「あのバカにした言い方といい、バカにするのに『女子』とか使うあたり、ほんと嫌なんだけど」
『女子』を悪口に使うんじゃない。
「確かに下心はなさそうだよな」
「そこはそうだね」
でも楽しく遊べるかって聞かれたら別問題だからな。茅ヶ崎に押し付けよ。人をおちょくるのは茅ヶ崎の方が上手い。
「せっかく朝から気持ちよくされていい気分だったのに」
「まぁまぁ、またいつでもするし」
「そうだな」
こうやって俺を甘やかしてくれるふたり最高。
「えっちな雰囲気察したよぉ~!! 気持ちよくされた、ってな~あにぃ~?」
「うわ、出た」
何でこういうタイミングで出てくるの茅ヶ崎。
「もぉ~人をお化けみたいに言ってぇ~。ねぇねぇそれより気持ちよくされたってなぁにぃ~??」
「うわ、めっちゃぐいぐい来る。こういう時だけ」
「女王様の嫌そうな顔、めちゃめちゃ性癖に刺さるぅ~」
「物理的に刺そうか?」
「ごめんなさぁいぃ~」
百がカバンをごそごそして何かを取り出した。
そしてそれを茅ヶ崎の胸に…
「あ…っ」
「こういうの好きなんだろ?」
「あぁん…っ、藤くんがドSにぃ~…っ」
茅ヶ崎、乳首挟まれてる。洗濯ばさみに乳首挟まれてる。
「痛いからぁ…っ」
「いつも他の男にやってんじゃん」
「洗濯ばさみはやってなぁいぃ~」
「へぇ、じゃ何ならやってんの?」
「挟むのやってないよぉ~…っあ、んっ」
百が挟んだままの洗濯ばさみをちょいちょいつついて遊んでいる。
「あぁ…っ、藤くん最高…っ」
「それつけたまま教室まで来いよ?」
「ドSぅ~」
茅ヶ崎…幸せそうだね。
「はぁ…っん、女王様…藤くんくださぁいぃ~」
「却下。絶っっ対ダメ」
「毎日こういうのされたいのぉ~っ」
「他のにしてよ」
「藤くんくらいのいい男じゃないと満たされないよぉ~っ、や、ぁあんっ」
「喘ぐのやめてよ」
「あぁん、だってぇ~藤くんが洗濯ばさみいじるからぁ~」
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