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第102話
「こうされんの好きなくせに」
「あぁ…やばいぃ…藤くん、もっといじってぇ…っ」
「俺に命令できんの女王様だけだから」
「あぁん、冷たいの最高…っ」
千歳がすごい目で見てるよ。
「…蜜、見るんじゃない。有害だ」
「須賀谷くんひどぉいぃ~」
ついに有害認定された。
朝から何やってんだろ、ほんとに。ちょっと楽しいけど。一番楽しんでるのは茅ヶ崎だな、間違いなく。
百が洗濯ばさみを取ると、茅ヶ崎は満足げに息をついた。
「はぁ…、これは堪んないねぇ~」
「もうやらないけどな」
「えっっっっ、藤くんひどい!!!!」
「かつてない驚き方」
「俺の乳首を散々弄んでおいてぇ~」
「茅ヶ崎だって色んな男の乳首 散々弄んだだろ?」
「否定は出来ないねぇ~」
「そっちで満たしてもらえ」
「えぇ~」
かつてない不満げな表情。
「茅ヶ崎、忘れてない? 百は誰のだと思ってんの?」
「女王様の藤くんですぅ~」
「そうだよね」
「レンタルさせてくださいぃ~」
「やだ」
「うぅう…女王様もドSだぁ~。あ、女王様だからドSなのかぁ。あ、や、ぁ…っ」
また挟まれた。
「教室までそれでって言ったもんな」
「はあぁ…っ、堪んない…っ」
楽しそうね。
「藤くんのせいで朝からすごい刺激されてるんだけどぉ~、んっ」
「活きのいいの捕まえて1発キメてくれば?」
「ん、ん…っ、そうしよぉかなぁ~」
「そんな、トイレ行ってくれば?みたいな気軽さで言うな」
千歳が呆れてる。
「いいじゃん。トイレ行ってくれば?」
「トイレよりぃ、小会議室の方がいいんだよねぇ~」
……やっぱり昨日のは茅ヶ崎だったんだな。
教室に着いて洗濯ばさみを外してもらった茅ヶ崎は、そのままどこかへ消えた。きっと小会議室だと思うけど。
1限が始まるギリギリに戻ってきた時には、すごくスッキリした面持ちだった。
「最高だったぁ~」
「感想はどうでもいいよ」
「女王様ってえっちしたことあるのぉ?」
「それ教室で聞く? しかも先生来てるんだけどそこで聞く?」
「みんな知りたいと思ってぇ~」
「変態」
「女王様の蔑む目も堪んないかもぉ」
色々目覚めるのやめてよ。
ま、茅ヶ崎といると飽きないのは確かなんだけどね。それを言ったら絶対調子に乗るから絶対言わないけど。
「変態の茅ヶ崎はノートと教科書出そうな。それと相瀬へのセクハラはやめなさい」
「はぁい。先生にセクハラしますねぇ~」
「先生にセクハラされたらセクハラしてもいいけど、そうじゃないならやめなさい」
セクハラされたらセクハラしてもいいんだ。
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