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さて。
今後の方針が定まったところで、俺は衛宮くんに会いに行くことにした。
百から柳木くんに連絡とってもらって、柳木くんから衛宮くんを呼び出したりしてもらっても良かったんだけど、柳木くんには話してないって言ってたし。こういうのは間に誰かを挟んだりしない方がいいことだから。
「あのー、衛宮くんいる?」
教室のドアのとこにいた人に声をかける。
その人はびっくりしたみたいに俺を見た後、「ほ…っ本物だぁ!!」って叫んでから、「きょ、今日も最高に麗し可愛いですね!!」と言ってくれた。ありがとう。
そしてその声で教室の中にいた衛宮くんも柳木くんも俺に気づき、こっちへ来てくれた。
「おはようございます」
「おはよう、柳木くん。ちょっと衛宮くんかりてもいいかな?」
「もちろんですよ!! 衛宮で良ければじゃんじゃんかりてください!!」
「何で柳木の許可が必要なんだよ…」
うーん…この感じだと衛宮くんは柳木くんにはまだ話してないかな? まぁ、付き合うことになったとかじゃなきゃ言う必要もないか。
「衛宮、絶対失礼なこと言ったりやったりするなよ!!」
「だから、柳木は相瀬の何なんだよ」
「女王様を愛で隊だよ」
「それマジだったのか…」
「ちょ、柳木、今の詳しく…!」
周りは愛で隊に食いついてるから丁度いいかな。
「衛宮くん、今ちょっと時間いい?」
「いいけど」
とりあえず廊下の隅っこへ。
「あの、一昨日のことだけど」
「うん」
「えっと、ありがとう。それで、俺まだ衛宮くんのことよく知らないし、何か…返事とか、できる感じじゃないな、って」
衛宮くんを見れば、どういうこと?って顔に書いてあるようだった。
「とりあえず付き合うとか、あんまりしたくなくて。だから、友達から、とかじゃ…ダメ?」
「あー…友達から、とかで…恋愛対象んなったりする?」
「その、告白はしてもらってるわけだし、それ前提で」
「そ、か」
ちょっとホッとした感じ?
いくら俺でも告白なかったことにはしないよ?
「あとね、言っとかないといけないことがあって」
衛宮くんが俺を見る。
「俺すごいワガママなの。香月さん…笹山先輩と付き合ってる時ね、そういうの見せてなくて、徐々に見せてくつもりだったんだけど…やっぱちょっとしんどくて。だから、衛宮くんがワガママなのがダメだったらダメだと思う」
しんどかったのはそれだけじゃないんだけど、そこは別に言う必要ないよね。だって衛宮くんは香月さんとは関係ないし。
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