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Black anxiety

放課後が、来てしまった。 いつもなら衛宮くんと途中まで帰るんだけど、今日はなぁ…。正直 顔合わせたくない。 合わせづらいんじゃない。合わせたくない。 こーゆうことしてるから溝が広がるんだよねー。知ってるー。 でも無理。今日は無理。 あぁ、ため息が…。 「蜜、帰るぞ」 百の声が降ってきて、パッと顔を上げる。 今日くらいはいいかな。百たちと帰っても。 いいよね! ここ1ヶ月とかずっと衛宮くん優先してきてたし! 今日くらい いいよね! 「うんっ」 カバンを持って立ち上がる。 「ねー、アイス食べて帰りたーい」 「何がいい?」 「えっとねー、チョコかなー」 千歳と百の腕に自分のをかけて、両手に花状態。 久々すぎてどうしよう。テンション上がる。 結局、自信持って『好き』って言えないと自分もつらいんだよね。 気持ちを誤魔化してるような感じもするし、相手に負い目も感じるし。どっちにも良くない。 まぁね、付き合ってはいるんだけど…。 やっぱさ、曖昧な気持ちで返事しちゃダメなの。 もうちょっと時間もらおうかな…。うーん…でも納得してくれるかなぁ。難しそうだなぁ…。 っていうか、明日 顔合わせられるかな? 「ねー、今日 百のとこ泊まる。千歳も一緒に」 「お、何する? ゲームの続きする? 千歳も一緒に」 「うん、するー。千歳も一緒に」 「分かった分かった。俺も一緒にな」 「うん」 そんでさぁ、簡単に甘えちゃう俺。ずっと甘えるのも我慢してたから…うん、しょーがないよ。 「…これって浮気になる?」 「ならないんじゃねーの?」 「ならないな」 ふたりが言うならならないね。はい、ならない。決定。 「ちゅーしたら浮気になる?」 「相手によるんじゃん?」 「えー? 百と千歳はー?」 「ならないんじゃねーの?」 「ならないな」 「じゃあならないね」 「そこの3人は浮気判定ガバガバだな」 委員長に突っ込まれた。 「でもある意味 藤棚と須賀谷が本妻で他が浮気相手という可能性も否めない」 「俺らが妻でいいの?」 「じゃあ…ほん、本夫…?」 「え、じゃあ俺って今 衛宮くんと浮気してんの? やば」 「他の男で遊ぶのも程々にしとけよ? 蜜」 「危なくない程度にな?」 「さすが本夫の余裕」 こういうの、楽しい。楽しいって思ったの久し振りかも。 何か…衛宮くんには申し訳ないんだけど、ちゃんと息してる感じがするの。

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