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第220話
「まだエッチし足りないから死にたくなぁいぃ~」
「死にたくない理由がそれなのか」
千歳が完全に呆れてる。
「女王様の可愛い乳首だって見てないしぃ~」
「それが死刑のもとじゃん?」
百に言われて、茅ヶ崎は慌てて口を押さえていた。
っていうか、見せると思ってんの?
御一行様の状態で学食へ行って、みんなで賑やかにごはんを食べる。
今日は肉の気分だったからカツサンド。千歳のエビカツと百のミートソースグラタンも一口ずつ貰って、ご機嫌でランチタイムを終えた。
さて。
この後はどうしようか。
靴…は、とりあえず花なんとかくんの出方を待つかな。衛宮くんの方は…うーん…。
何も出来ないのって何かやだなぁ。いっそもう、これでもか!ってくらい百と千歳に甘えまくってベタベタイチャイチャして煽りに煽ったらボロ出してくれないかな。
あ、これ結構いい案じゃない?
俺はふたりに思う存分甘えてベタベタできるし、そしたら衛宮くんはイライラ爆発して絶対我慢できなくなって自分から手出ししてきそう。してきそうってか、絶対すると思う! たって単純だもん!
となれば!
「ねー、百。抱っこ」
甘えちゃお!
百に手を伸ばせば、そのまま膝に抱え上げられる。
「千歳、髪撫でてぇ」
急に甘えん坊だな、って穏やかに笑いながら、千歳の手が髪に触れた。
「甘えん坊な俺は嫌い?」
「まさか。どんな蜜も可愛いよ」
「ふふふ」
「甘えてる女王様最高に可愛い~。でもぉ、急に空気甘いんですけどぉ~?」
「だって甘えたいんだもん。いいじゃん。色んな男に甘えてるんじゃなくてちゃんと彼氏に甘えてるもん」
「それはそうなんだけどねぇ~。目に毒なとこもあるからぁ~」
目に毒? 脱いだりしてるわけじゃないし、脱いだとしても、女の子みたいに男がコーフンするものついてるわけじゃないし、別に毒なくない?
「あの…藤くん、今その体勢は女王様の股間ダイレクトなわけだけどもぉ…か、感想は?」
「茅ヶ崎ブレないなぁ」
「僕の感想じゃなくてぇ!」
何聞こうとしてんだコラ。
「じゃあせめてそのまま女王様を上下に揺さぶって頂けると…!」
「ほんとにブレないなぁ、茅ヶ崎」
「百、感心するんじゃない。茅ヶ崎は死刑」
「2度目の死刑判決ぅ…控訴しますぅ~」
最高裁まで闘う気だ。
「…俺を上下に揺さぶるとどうなるの?」
素朴な疑問。
「模擬対面座位、みたいなこと考えてたんじゃねぇの?」
「…茅ヶ崎最低」
最高裁でも一審二審と変わんないからな!
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