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第四章・6

「じゃあ、経験はキス止まり?」 「実は、キスも等が初めてなんだよぉ……」  消え入りそうな声で、蛍はうつむいている。 「可笑しいでしょ。僕、キスもしたことないのにR18書いてるんだよ」  恥ずかしい。  蛍はもう、この場から消えて無くなりたかった。  しかし、そんな彼を等は優しく抱き寄せた。 「いいじゃないか、別に。癌になったことのない医者だって、癌を診てるんだ」  恥ずかしいことなんか、ない。  そうして等は、蛍の胸に改めて唇を落とした。  小さな桃色の乳首を舌先で掘り起こし、唾液で濡らしてくるくると転がす。 「んあぁ! やだ。イヤだぁ。やめてえぇ!」 「静かに。呼吸を口でして」  しだいに勃起してきた乳首を、等は唇を巻いた歯先でこりこりと何度も噛んだ。 「っふ! はぁ、はぁ、あぁ! あッ、ああ!」 「感度良いな。素敵だよ」 「ちょ、待って。も、漏れそう!」  蛍はパジャマの下を慌てて脱いで、前を押さえた。  手に、ぬるりとした先漏れの体液が零れて来た。 「ヤだぁ……。あああ……」 「洗濯なら俺がしてあげるから。たっぷり出してね♡」 「等のバカあぁ」  夜は、始まったばかりだった。

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