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第7話 花嫁の石とパートナーのリング

征一郎にキスされて、僕は、頭も体もふわふわしてしまって、飛んでいきそうで、思わず、征一郎にぎゅっとしがみついた。征一郎は、僕の首元にキスを降らせながら囁いた。 「真弓、もう、離さない」 「征一郎・・」 僕は、征一郎の肩へ顔を埋めて、胸一杯に彼の香りを吸い込んだ。その雄の匂いに、僕の体の奥の方がじんわりと熱くなってきていた。征一郎は、僕の足元を隠している布団を引き剥がすと、僕をベットに押し倒して、その上に覆い被さってきた。征一郎の唇と手で愛撫され、僕は、快さに熱い息を漏らした。体が、熱かった。征一郎は、僕の着衣を一枚づつゆっくりと脱がしていき、僕は、上半身裸にされた。僕の胸の突起を啄んでいた征一郎が、そこを甘噛したので、僕は、体を捩った。 「あっ・・そこ、だめっ・・」 「もう、ぷくっと立ってる。本当の女の子みたいに」 征一郎に女の子と言われて、僕は、少し、考えた。 「女の子?フィメルみたいってこと?」 「ああ」 征一郎は、吐息をついた。 「この世界に女は、いないんだったな」 女。 僕は、きいた。 「女って、何?」 「女というのは、男とよく似た、子供を産む生き物のことだ」 征一郎が言ったので、僕は、驚いていた。 「マザのこと?」 「そうだな」 征一郎は、僕のズボンと下着を脱がせながら、言った。 「マザより、ずっと、いい生き物だよ」 「本当に?」 僕は、征一郎に裸にされて、胸の高鳴りを押し隠して、会話を続けた。 「征一郎は、女の知り合いがいたの?」 「女、か」 征一郎が言った。 「星の数ほど知ってるよ」 「えっ」 「ちょっと、黙って」 征一郎が僕の唇に指先を押し当てて言った。 「もっと、気を入れろ、真弓」 「あ、は、はい」 僕は、口を閉じた。征一郎は、僕の前が少し、頭をもたげているのを見て、言った。 「真弓のここは、かわいいな」 「あっ!」 征一郎に扱かれて僕のものは、すぐに、固く芯を持ってしまう。うっすらと先走りを漏らしている僕のものを見つめて、征一郎は、言った。 「プレゼントがあるんだ」 征一郎は、銀色のペアリングを取り出すと、僕の左手首にはめた。残った方のリングを自分の左手首につけながら、彼は、言った。 「この世界では、これが、所有権の表明なんだろ?」 「征一郎」 僕は、感激して、少し、涙に潤んだ瞳で征一郎を見上げた。 「うれしい」 「喜ぶのは、まだ、早い」 征一郎は、もう一つ、少し、小ぶりな銀のリングを出して、それを僕に見せた。 「もう一つ、あるんだ」 「えっ?」 僕が見ている前で、征一郎は、そのリングを立ち上がった僕のものの根元へとはめてしまった。きゅっときつく締め付けられて、僕は、身を強張らせた。 「何、これ?」 「貞操帯みたいなものだな」 征一郎が、微笑んで言った。 「つまり、お前が私のものだという証、だ」 「えっ・・でも、これ・・きつっ・・」 僕は、少し、辛くて、顔を顰めた。征一郎は、優しく笑って言った。 「大丈夫、ちょっと、射精出来なくなるだけだから」 「んぅっ・・」 僕は、立ち上がったままのものが先走りを漏らしながらも、いけなくなってしまって、苦しくて身悶えした。征一郎は、僕の足を開かせ、奥へと手を伸ばし、僕の後孔に触れた。 「濡れてる」 「あっ・・」 僕は、征一郎に触れられて、びくっと体をはぜさせた。征一郎は、満足げに言った。 「あの二人の花嫁の石を取り込んだんだな、真弓」 「あぁっ!」 征一郎が指で僕の中を弄ってきたのをぎゅっと締め付けてしまった僕に、彼は、言った。 「力を抜いて」 「うん」 僕は、ゆっくりと深呼吸した。征一郎は、指で僕の中をかき回して言った。 「真弓のここ、もう、ぐちゃぐちゃ、だ」 「んっ・・」 僕は、征一郎に言われて、意味がわからなくて、きょとんと彼を見ていた。すると、征一郎は、僕の手を僕の下半身へと導いて、そこに触れさせた。僕の後孔は、液体で濡れ、潤っていた。僕は、自分の体がこんな風になっていることに驚いていた。征一郎は、言った。 「花嫁の石の影響だ。お前のここは、もう、男を受け入れるための器官になっている。後は、この石を入れれば、お前は、子供を孕むことが出来るようになる」 「子供を・・孕む?」 「ああ」 征一郎は、僕に、あの白い石を指で摘まんで見せて言った。 「これをお前の中に入れて溶かせば、お前は、俺の子を産める体になる」 「征一郎の、子供?」 征一郎の精を受けて、僕が、彼の子供を産む。 想像も出来ない。 だけど。 それを思っただけで、僕の体の奥が、ずくんと疼いた。 「産みたい」 僕は、言った。 「征一郎の子供、孕みたい」 「真弓」 征一郎が僕を見下ろして言った。 「そのためには、この石をお前の中に入れなくては、ならない」 「入れて」 僕は、全身を朱に染め、言った。 「僕の中に、それを、入れて、征一郎」 「いいのか?真弓」 征一郎が僕にきいた。 「もう、元には、戻れないんだぞ」 征一郎の言葉に、僕は、頷いた。 僕の意思を確認すると征一郎は、その石を僕の中へと押し入れた。長い指で、僕の奥深くへと、それを入れながら、征一郎は、僕の腹に口づけした。 「真弓、お前に、私の子を孕ませる」 「あっ・・征一郎、んぅっ・・」 僕は、お腹の中が熱くなってきて、足を折り曲げてぎゅっと閉じた。 熱い。 体の奥底が熱く疼いていた。 僕の昂りが透明な液体をたらたらと溢れさせていた。僕は、苦しくて、征一郎を濡れた瞳で見上げた。 「征一郎・・征一郎が、欲しい・・僕の、中に・・」 僕は、火のような息を吐きながら、征一郎へと両手を伸ばした。 「お願い・・」 「真弓」 征一郎が僕のそこへと、彼自身を押しあて、一気に、僕の中を貫いた。僕の体を電流のような衝撃が走った。それは、痛みと快さが混じりあった感覚だった。僕は、体を反り返らせ喘ぎながら、彼のことを迎え入れた。 「ぁあっ・・せ、いち、ろ・・はぁっ、あっ・・んぅっ・・」 「真弓」 征一郎が僕の奥の奥まで入り込んで、僕を抱いていた。 「お前の中、すごっ・・熱くて、絡み付いてくる」 「ふぁっ・・あぁっ・・」 征一郎は、僕の中で抽挿を始めた。ずちゅずちゅっと湿った淫音がきこえて、僕の中を征一郎の太くて、固いものが擦っていた。その快楽に、僕は、どんどん高まっていった。だが、僕のものは、止められ、達することは出来なかった。僕は、快楽の高まりに哭き悶えながら叫んだ。 「あぁっ・・も、いきたい・・いかせて!・・お願い・・」 「もう、おねだり、か?はしたないぞ、真弓」 征一郎が、僕の両足を掴んで、さらに、僕の奥を責めながら、言った。僕は、羞恥に頬を染め、涙を流した。 「うぁっ・・せいいちろ・・いじわる・・」 「真弓」 征一郎は、僕の最奥を突いて、中に熱いものを放つと、同時に、僕の前にはめられたリングを解放して言った。 「いけ!真弓」 「あぁーっ!あっ、いくっ、いっちゃう!あぁっ!」 僕は、自分の腹の上へと精を放った。その迸りに、僕は、絶頂を迎えると、そのまま、意識を手放していった。

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