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第27話 玩具-2-
光は後ろ手に手錠を嵌めた翡翠をベッドに上がらせ、うつ伏せになるよう命じた。さらに尻を高くあげさせ、羞恥心を煽ってやろうとゆっくりと下着を引き下ろす。翡翠は顔をベッドに伏せてじっとしている。
拘束すると翡翠は、たとえ口では嫌だと言っても、こんな風に普段より更に従順な態度を示すのだ――その事に光は気がついていた――これだけおとなしいのは次にされることを期待しているからだ。それだから、思いつく限りの手段で悦ばせてやらねばならない。
光は、買ったばかりの新しい性具を手に取った。
「最初からいきなりでかいのだと、慣れなくて痛いかもしれないから、これ入れてみよう。アナルビーズっつうんだって、見てみな」
翡翠は光が示したそれを見たが何も言わなかった――黙っているのは期待しているからだろう。可愛い翡翠。光はそれに潤滑剤を塗りつけながら、彼の耳元に接吻した――翡翠は唇を噛んで目を閉じた。
ビーズの一つ目を翡翠のまだ硬い菊座にあてがい強引に押し込む。
「あっ!いた……あぅ!……やだ……!」
翡翠は艶めいた啼き声を上げ、扇情的に腰をくねらせた。こちらをそそるその動きを楽しみながら呟く。
「いくつ入るかな……」
二つ目を押し込んでやった――さらにもう一つ。そのたび翡翠は尻を揺らし激しく喘いだ。
「すごいな、そんなに悦んじゃって……今幾つ入ったと思う?当ててごらん」
「わっ……わかんない、そんなの……」
翡翠は小さな声で答えた。
「え?そうか?じゃあ出すから数えてみなよ。ひとーつ」
道具を引き、翡翠のそこがぷつりと粒を吐き出す感覚を楽しんだ。翡翠が切なげな声を立てる。
「あ。あっ!あ……いやだ……」
「抜いちゃ嫌なの?」
「ちが……ア!」
「数えなよ。ほら。ふたーつ。すげえいやらしい眺めだぜ、翡翠が尻穴からビーズ出すの。産卵みたいだ……」
光は翡翠のそこを嬲るのが楽しくて夢中になった。すんなりとは引き出さず、軽く押したり引いたりして刺激し、さらに感触を味わう――光の力に負け、窄まりから粒が引き出されてくる時、翡翠の恥ずかしい部分の肉が柔らかく蠢き、白く光る粒の後を追う様にまとわりついてくる。その眺めはひどく卑猥で光を興奮させた。
「やだ……いやだそれ……!」
翡翠はとうとう声を上げて泣き出したが、光はそれを愉悦の声だと受け取った――追い詰められた時に翡翠が立てる切なげな声は、嗜虐者の耳には甘く媚びているように聞こえ、もっと嬲られるのを求めているように響く。
「やだ……光……お願い、やめて……!」
「すぐやめてって言うんだから……ほんとはもっとして欲しいくせに」
光は、翡翠の硬くなってきている中心に手を伸ばし、掴んだ。そこを擦りながら尋ねる。
「身体は正直だよな、こんなに悦んじゃって。なあ、出すときと入れるときと、どっちが気持ちいい?」
「あ!あぅ……あ!やめ……」
喘ぎはじめた翡翠の前後を、光は両手を使いさらに刺激した。
「なあ、言えよ。どっちだ?言わなきゃやめないぞ」
翡翠は辛そうに息を切らせながら
「出……すとき……」
と答えた。光は
「そうか」
と答えながら粒を体内 へと続けて押し込んだ。翡翠が泣き叫ぶ。
「どうして!?やだよ!止めて!もう入れないで!出すときって言ったのに……!」
「うん、だからさ……こうすればもっと……」
ビーズを全て中におさめておいてから、光は一気にそれを引き抜いた。翡翠が悲鳴を上げる。
「ああっ!やッ!やだ――!あ、アッ!」
「やっべ、お前声デカすぎ!隣に聞こえる!」
思ったより激しい反応だったので光は慌てて翡翠の口を手のひらで押さえた。
「しょうがないなあ……口塞いどくか」
ベッドから立ち、光はダクトテープを取りに行った。
テープを手にして戻った光を見ると、翡翠は目に涙を浮かべて懇願した。
「光、やめて!……お願いだからそんなのやめて!もう叫んだりしないから……!」
「自分じゃ叫ばないつもりだって、勝手に出ちゃうだろ?」
光は唇の端を舐めながら言い、テープで翡翠の口をぴったりと塞いだ。翡翠は大きく目を見開いて光を見つめている。思いついてその目も布を持ってきて覆った。視覚を奪われ、もがいて逃れようとする翡翠を仰向けに押さえつけ、両足首を掴んで股を大きく開かせた。
「いいか?こうしてるんだ――もし暴れたら脚も縛るからな」
そう脅かすと翡翠はおとなしくなった。
開いた脚の間に男根を模 った道具をあてがう――その先端をゆっくり割れ目の奥の穴へ挿し入れると、翡翠は白い喉笛を晒して悶えた。
「どうだ?これ。気持ちいい……?」
さらに深くねじ込む。翡翠が身体を捩る。
「いいんだろ……ほら、先っぽが濡れてきた……」
道具を軸の中ほどまで埋め込んでおいて、光は翡翠の性器 を握った。その先端にわずかに溜まった透明の雫を親指で拭い取り、それを塗り拡げるようにして先を撫で回すと、光の手の中にある翡翠のモノは硬さを増した。
「すごく感じてるな……」
挿入した道具で、浅く深く、位置を変えながら小刻みに中を突く――翡翠はダクトテープの下からくぐもった喘ぎ声を漏らして激しく身体を仰け反らせ――やがて細い腰をヒクつかせながら達した。
「へえ――お前、オモチャで乱暴に犯られるの好きだったんだな、こんなすぐいっちゃって」
光は呟いた。
道具を変えて引き続き翡翠を嬲る――自分の与える刺激によって、翡翠の男性器が切なげに張り詰め、勃ち上がっていき――やがて絶頂を迎え先端から白い精を溢れさせる――それを見ると、自分が自在にこの肉体 の感じ方を操れるのだと思え……その征服感が楽しくてたまらない。
翡翠がぐったりとし、朦朧とした様子になっても光は手を止めてはやらず、むりやり彼の反応を引き出して喘がせ続けた――そうしながら、翡翠の耳元に口を寄せて囁く。
「――前はこんなやばい感じのやり方興味なかったのに……なんでだろ。もう普通の方法じゃ満足できないようになっちまった。俺、趣味が変わったんだな、お前のせいで――」
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