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第16話 微熱をお土産に
ツアー最終日。全員のテンションは最高潮だ。すぐにでもステージに立ちたいとソワソワするメンバー達。開場時間をすぎ、観客のざわめきがより緊張感を高めた。グッズは完売が相次ぎ、セットリストや衣装が公開されているからコスプレしているファンも多い。最終日はダブルアンコールも予定されていて今までよりも長丁場だ。全員で円陣を組み、レイの掛け声に大きな声で応えた。
「最終公演、行ってきます」
優一はそうメッセージを送ってスイッチを入れた。
開場が暗転すると観客が沸いた。オープニング映像が流れる2分感は心臓の音しか聞こえない。メンバー全員のクセが目を閉じて集中するところ。そして同じタイミングで目を開ける。
「行くぞお前らぁああ!」
大河の煽りで会場のボルテージが一気に上がった。
最終日だからか、しっかりとお客さんに目を向ける余裕が出てきた。手作りのボードに愛を感じ、ニッコリ笑うと泣き出す子や手を振って喜んでくれる子など、様々だ。この日の為にオシャレしたり仕事を頑張ってくれたんだと思うと愛しくて仕方なかった。
(こんなにも愛してもらってる)
人生のピークにも感じる瞬間瞬間に感謝でいっぱいだった。優一だけでなく、誠が優一を抱っこしたり、大河とレイが絡んだり、青木が誠に乗っかったりと全員がはしゃいだ。
バラードになって花道を歩いていると、冷たい視線を感じて目を向けると、見覚えのあるあの子。
(…え?)
ザ・女の子という雰囲気から一転、金髪のベリーショートヘアになり、青木ではなく優一を目で追っている。それも、冷たい目で。 気にしないようにするも一度気づいてしまえば気になるものだ。大勢の中でも目がいってしまう。 衣装がえで捌けると優一はすぐに青木に報告した。
「青木!出禁の子、来てるよ!イメチェンしてる!」
「俺も気づいた。金髪になってた…なんのつもりだろう?伊藤さんには報告したよ。他の目もあるから様子見だって」
「めっちゃ俺見てくるんだけど…刺されたりしないよね?」
冗談ぽく言ったが、そのぐらい恐怖を感じていた。わざわざ最終日に来るなんて…と少しだけテンションが下がった。
「ユウ、あの子のところあまり通らないようにしよ!次のユニットのやつは立ち位置変えよう」
「ありがとう、ごめんね!」
いつもと違う場所のスタンバイにスタッフが慌てるも対応してくれた。セットリストを知っている観客は最終日だから特別と思ったのか大きな歓声で結果オーライだった。
「ふぅー!青木、お疲れ!…あれ、どした?」
「ユウ、絶対あの子のとこ通っちゃダメだよ」
「なんで?」
「いいから!」
珍しく強い言い方に黙って頷く。大河の曲が始まって優一はモニターで癒された。その後ろで青木が伊藤に必死になにかを伝えていた。
「ダブルアンコールの動線をかえる?何で?」
レイさんや大河も疑問符を浮かべるが誠は黙っている。
「マコちゃんも見えたでしょ?あの子のボード」
「うん。それもあるけど、周りの優くんのファンが可哀想で気になっちゃった」
「え?なに?」
3人は理解できずに首をかしげる。 言いにくそうに青木は言った。
「いつ辞めるの?ってボード持ってる。その後ろでユウのファンがボードを下ろしてみたいなやりとりしてた」
「伊藤さんは?」
「うん、報告してスタッフ向かわせてる」
みんなが心配した様子だが、優一はそのままでいきたかった。
「その子1人の為に、その場にいる俺のファンに感謝を伝えられないのは、嫌だ」
「ユウ…」
「一回代わってもらったし、これ以上スタッフさんに迷惑かけられない。そのままで行こう!」
優一の言葉にレイと大河は笑顔で頷き、誠と青木はそばにいるから、と心配そうに頷いた。
ダブルアンコールて優一はわざとその場にいった。スタッフの指示は通らなかったのかその子は例のボードを持って冷たく見つめたままだ。 その子にしか目が行かなかったがその後ろで泣く、優一のファン。 申し訳ない気持ちを隠し、ファンの子を指差してニッコリ笑った。ハグする仕草をすると顔を真っ赤にして喜び、ぴょんぴょん跳ねた。口パクでありがとう、と伝えると今度は嬉しそうに泣いた。ちょうど優一の歌のパートになったのでマイクを通して伝えた。
「いつもありがとう!ちゃんと伝わってるよ」
カメラにも抜かれてたのか大歓声があがる。ファンの子はコクコクと頷き、大好きと書かれたボードを必死に見せてくれた。冷たい視線なんかまるで気にならなかった。ずっと同じ場所にいたが、青木が走ってきて後ろから抱きしめられ、そのまま別の場所に運ばれると、会場から悲鳴があがった。
「青木、あんまあの子を刺激すんなよ」
「関係ないよ!今が楽しければ!」
「はは!確かに!」
「ユーウー!!」
青木はユウのほっぺにキスするとものすごい反応だった。その反応に2人で目を合わせ、爆笑した。
最後の挨拶でステージを周る時、青木はずっと優一の手を握っていた。例の子のところを通った時、睨みつけるその子に青木は見せつけるようにわざと優一の手を取り、唇をつけ、今度は青木が恐ろしく冷たい目でその子を見た。優一でも初めて見るびっくりするくらいの冷たい視線をすぐにやめさせ、青木のファンを指差し、ファンサービスをするように指示した。優一も自分のファンに感謝を伝えて歩いた。
「お疲れさまでしたー!」
「ありがとうございました!」
高揚感のままステージを降り、スタッフにお礼を言いながら楽屋に戻る。それでも繋いだままの手に優一はふふっと笑った。
「なに?」
「なにって、青木、ずっと手繋いでるよ?気付いてる?」
「今はユウを独り占め!いいでしょ?」
甘える表情で見下ろされ、仕方ないなぁと笑って優一も握り返した。青木は驚いたように見たあと、急に目の色が変わって自分たちの楽屋じゃないところの部屋に優一を連れ込んだ。
「なにっ…ンッ!」
「はぁ、んっ、ちぅ、」
「っふ、ぁお、き、っっん、ん」
繋いだ手はそのままに、壁に押し付け、他の手は手首を抑えて青木は優一の唇にしゃぶりつく。口内を熱い薄い舌が這い、優一はライブ後の高揚感で思わず気持ちよくなりそうな自分を叱咤し、首を振って逃れた。
「はぁ、はぁ、っ、青木…」
「…おさえられなかった、ユウ、もう一回だけ」
「だめだよっ、前、言った、もぅ、はなして、んぅ、っ、ん」
「はぁ、っ、ユウ、可愛いっ、くちゅ」
抵抗するも力が抜けていく優一はだいぶ焦っていた。青木に乱暴に抵抗すると落ち込むかもしれない、でも、これ以上は絶対にだめだ。
「ぁっ、おき!だめ、んっだめって」
「はっ、ユウっ」
アンコールで着てたTシャツの裾から手が入り腹筋をなぞって上へ上がってくるのをゾクゾクと反応し、解放された片手で掴む。
「青木っ、だめ」
「はっ、はぁ、」
「ンっ、やだ、やめてっ」
「可愛い、ユウ…」
一瞬合った目は欲情が溢れ出て、いつもの青木じゃなかった。何も言わず優一のピアスを舐められ近くのソファーに押し倒され、優一は本格的に焦った。
「青木!青木ってば!」
「は…は…はっ、ユウ」
「んっ、やめてっ、青木、だめ、青木っ!」
服を脱がされそうになるのを必死で抵抗し、名前を呼び続ける。すると、はっとしたように青木の目に色が戻った。
「あ…ユウ」
「ふぅー!やっと帰ってきた!おかえり」
「あ、俺…」
「大丈夫、気にするな!ほら、戻ろ?」
「ユウ」
「お互い忘れよ!」
青木が気にしないように明るく言うと、急に抱き寄せられ、お腹の方に当たる熱い塊。
「そんな寂しいこと言わないで」
「青木」
「俺は…ユウが欲しくて欲しくてたまらないんだから。しちゃダメなのは分かってる。ごめんなさい。でも、忘れてもほしくない。こんなに求めてること。」
「……」
「タカさんの前でも思い出してくれればいい、なんて。ごめん、意地悪だね。」
「…」
「はぁあぁ〜…。ごめん、本当に理性とんだ」
「うん、とんでたぞ。」
「ごめーん…」
「はいはい!もういいから!戻ろ?」
青木のトーンが変わったのをほっとして、流すことに成功したが、優一は複雑だった。あれが、青木の本音なのだ。このモヤモヤをタカさんに会って落ち着かせたい、そう思って楽屋に戻るとすぐに連絡をとった。
「タカさん。ライブ終わった。すぐ会いたい」
「お疲れ。レコーディングが遅くなりそうだが家にいててくれ。終わったらすぐ帰るから」
初日ぶりに会えるとの約束に優一はニヤける顔が止まらない。誠にいじられながらもケータイを握りしめてルンルンと片付けを始める。 それを複雑そうに見つめる青木に気付かないふりをした。青木の熱のこもった視線から逃れるように廊下に出て、深くため息をついた。
「優くん、青木となんかあった?」
優一の後をすぐについてきた誠が心配そうに聞いてくれる。誠に相談しようと、少し外まで歩こうと誘った。
「あのファンの子に何かされた?」
「ううん…。ファンの子じゃなくて…その…青木にキスされて…それ以上までされそうになった」
「えぇっ!?いつ?」
「さっき…。楽屋戻る前」
「だからいなかったのか。どこ行ったのかと思ってた」
そうだったんだ、と誠は優一の手を握る。
「冗談で、流そうと思ったんだ。でも、忘れないでほしいって言われて…」
どうしよ、と誠に困った目線を向ける。誠も困ったように天を仰いだ。
「まこちゃん、これは、浮気じゃないよね?」
「浮気?」
「青木との…そのキスは、浮気じゃないよね」
「うん、そこに気持ちはないんだよね」
「…青木には悪いけど…。俺ね、タカさんと生きていくって決めたんだ。だから不安にさせたくないんだ。でも、青木もほっておくことはできない。大切のジャンルが違うんだ」
誠はうんうん、と静かに聞いていた。そのあと、誠は青木と話すよ、と言ってくれた。優一はほっとして誠にそっともたれかかった。
その日のうちに移動しなきゃいけないRINGは、新幹線のグリーン車で爆睡していた。優一は寝返りを打ったとき、となりの青木にもたれた。するとブランケットの下で手を握られるのに少し驚いて目が覚めたが、寝たふりを続けた。
「時が止まればいいのに」
青木の小さな小さな願いを聞いて、胸が締め付けられる。こたえられない自分に申し訳なさでいっぱいになって鼻がツンと痛くなるのを堪えた。
(ごめんね、青木)
優一は1番先にタカの家の前で降ろしてもらった。青木は恐らく寝たふりをしていて挨拶はしなかったのを誠が苦笑いして、大丈夫と見送ってくれた。
久しぶりのタカの家に向かうまでのエレベーターで、優一はもうタカに会うことで頭がいっぱいだった。合鍵を使って中に入ると相変わらず殺風景な部屋。いつものように寝室に荷物を置き、キッチンの冷蔵庫を開ける。
(お酒しかないのかな?)
お茶や水を探せなくて甘そうなチューハイを手に取った。酒は弱いが喉が渇いているし、少しだけなら、と味見する。
「あ、美味しい」
甘いぶどうの味が飲みやすく、あっという間に空になった。他の種類もみてみると、同じ種類で桃やオレンジなど柑橘系ばかりだ。
(ふわふわする)
(あつい)
(さびしい)
机に頬をつけて熱い顔を冷やす。目線の先には空き缶が3つ。
(タカさん、おそい)
優一は身体の熱さに服を全部脱いで、大きなソファに仰向けで寝そべる。素肌が触れるとなんだか寂しくなって指を口に入れて舐める。
「んぅっ、ふっ、ちゅっぱ…」
(気持ちい)
視界がぼーっとしたまま濡れた指を雫が垂れる場所よりも後ろの固く閉ざした孔に突き立てる。
「ンっ…は、入った…」
ギチギチと締めつけて動かせない中にもどかしくなって前を握って擦る。
「は…ぁ…っ、ぁぁ…、ん、」
(ぜんぜん、たりない)
ガチャ
「…あれ?優一?いる?」
ソファで見えなかったのかタカの声が突然聞こえ、その声に全身が反応した。
「タカさん…いるよぉ」
「…えぇ!?お、お前っ」
ソファに来たタカが優一の姿を見て顔を真っ赤にして言葉を失う。それを気にせず扱くのを続けたまま涙目でタカに話し始めた。
「タカさん、熱いし、きもちくないし、いやなの」
「ちょ、ちょっと待て!どういう状況だ…。あ!優一!酒飲んだな?」
「のんだよぉ、おいしかった」
「弱いくせに三本も…隠しておくんだった…」
「タカさん、早くちゅうして」
タカの服を思いっきり引っ張って口に噛み付く。驚いて反応しない口に優一は不安になる。
「…いや?俺のこと…」
「ンっ…は、嫌じゃなくて…んぅ、はっ、優一、」
「本当…?ねぇ、タカさん、口の中舐めて」
「お前っ、本当に」
舌を出して待つとタカがイラついたように口に噛み付いた。絡みつく熱い舌とタバコの苦味に安心し、足りなかった欲が満たされていく。やっぱりどんなキスよりも気持ちがいい。ソファに膝立ちになっていた優一は腰に力が入らなくなりタカにもたれた。
「久しぶりに会えたと思ったら…とんでもない誘惑だな…」
「だって、俺もう、我慢できないっ」
「疲れてないか?大丈夫か? 」
「大丈夫だから、早くっ」
「…っ!お前が誘ったんだからな!」
優一はソファに押し倒されると、ふとデジャヴのような感じで一瞬きょとんとした。しかし、その理解が追いつく前に、胸の尖りを思いっきり噛まれて息がつまる。その後労わるようにペロペロと舐められ、痛いと気持ちいいが繰り返される。優一はタカの服を握りしめて快感に耐えるも、いつもは我慢できる刺激に飲み込まれる。
「ぅあああっ、あっ、あっぁっぁああ!」
「いいね、今日は声、よく出てるぞ…」
額に汗をにじませながらも、優しく微笑んで褒められると優一はまた胸が切なくなってタカの頭をぎゅっと胸に抱き寄せた。 すると、今度は腹筋や臍周りをチロチロと舐められ、力が入らず腕を緩めた。
「優一、久しぶりに我慢、してみよっか」
「やだ…もぅ、我慢いっぱい、したから」
「最高に気持ちいいぞ?どうする?」
「…気持ちいの、するっ」
優一は誘われるまま、頷いた。タカが優一の雫を溢す先端を、雫を広げるようにクニクニと親指で撫でたあと、きつく握った。
「っっ!!」
「おっ、よく我慢したな」
「っぁ、っ、ぁ、ーーっ」
「ん?キス?」
「んっ、ふぅ、ちゅ、んっ、っ、んぁっ、」
タカの愛撫ですぐにでもイきそうなところを我慢して、唇の快感に酔いしれる。優一の頭はタカ以外何も考えられないぐらい本能でタカを求めた。
優一が腰をヒクヒクと揺らすと、タカはキスしながら笑って、抑えていない方の指に唾液をたっぷりつけ、先ほどまで優一がいじっていた孔へ差し込んだ。
「っああああ!ぁあ、ぅあっ、はぁ」
先ほどのギチギチと締めつけ、どうにも気持ち良くなかった中が、タカの指に喜んで迎え入れる。足先から頭まで電流みたいにかけぬけた快感に、優一は生理的な涙をボロボロ溢す。
「ん、気持ち良さそうだな」
「はぁ、ぁっ、あぁあ、っ、」
優一はもう言葉を返すこともできずに、目を閉じて快感に身を委ねる。唇を舐める時に時折見える赤い舌にタカはさらに欲情し、その舌を追いかける。指を動かしながら口内をせめていると、急に逃げるように腰を引き、顔を背け顔が更に真っ赤になる。声にならない声で顎があがっていく。
「っ優一?」
「っぁ、はっ、っは、は、っぁあ、はぁ」
「っ、イくか?」
虚ろな表情で、呼吸が明らかにおかしい。まだ抑えたままのソレはパンパンに腫れ上がる。内腿が震え、タカの服を握りしめる小さな手に力がこもる。
「そのまま、そのまま。いいぞ優一。大丈夫だから」
「っぁ、っ、ぅぅっ、っは…ぁっ、」
普段の半分しか開いてない目は涙の膜がはり、瞬きせずにパタパタと零れ落ちる。
「くぅっ、あ、っあ、あぅ、っはぁ」
「頑張れ、あと少し」
「っふ、っああっ、ぁ、っっ、っあああ!」
タカの指をぎゅうぎゅうと締めつけ、中のリズムが早くなって、優一の声も大きくなる。もうひと押しが必要だとタカは優一の1番好きで、1番苦手な奥だけに集中した。
「あぁあっ!!あっ!ぃやああぁ!っあ、あっ!ンっ!やぁっ!あぁああ!」
途端に目を見開いて、大きな声で叫ぶ。腰がビクビクと波打ち、背中が反っていく。
「っっっああああああーーっ!!!」
ビクンと大きく跳ねた後、中がパクパクと収縮して締め付ける。内腿が痙攣し、開かれた口からは唾液がこぼれた。抑えていた熱は放出されることなく留まっている。ふっと全身の力が抜け、虚ろな表情は恍惚とし、ゆっくり目を閉じ、胸が大きく上下して息を吸い込む。タカが指を抜く刺激にもピクンと反応し、小さな手は服を握ったままだ。抑えた熱からゆっくり手を放すと、そのままとろとろと雫を溢すに留まった。
「優一?大丈夫か?」
「ーーっ、っは、っは」
「可愛いすぎ…空イキできたな。偉いぞ」
「っは、っは、は…はぁ…」
まだ視線が合わない優一を優しく撫でる。
「優一」
「はぁ…。タカ…さん、俺…?」
「射精なしでイけるようになったな」
「だしてない…の?」
優一は恐る恐る自分のを見て、まだ腫れ上がりとろとろと雫を垂らすものを見て不思議そうに首をかしげた。
「どうだった?」
「ん…?…なんか、じくじく気持ちいいのがきてると思ったらもう頭の中真っ白だった」
「そっか」
「なんでわらってるの?」
「お前が可愛いすぎるからだよ」
きょとんとした後、嬉しくなって笑いかえすと、タカはちゅっと軽くキスをして服を脱ぎ始めた。久しぶりの恋人の身体に、優一はドキドキし、目が離せなかった。
「だから、いつも見過ぎだって」
「きれい」
「それはどうも」
「タカさんの身体、エロいんだもん」
「自分のを見てから言えよ」
タカは優一を立たせて、ソファの背もたれを掴ませた。腰を少し上げさせて後ろからゆっくりと突き立てた。
「っあぁぁ…っん…っんぅ」
「っはぁ、熱い」
「っぁ…タカさん、のも、っん、熱いっ」
「はぁ、優一、最高に気持ちいいよ…」
背中に胸をつけ、後ろから耳元で囁くと、中がキュンと締まってタカは耳元で荒い息を吐いた。気持ち良さそうな声に優一はどんどん高まった。
「優一?」
「ンっ、なぁに?」
「2人で気持ちよくなろうな」
「っぁ、っ、うん!…」
優一が振り返って笑顔で返すと、タカも幸せそうに微笑んで優一の細い腰を掴むと律動を始めた。
「っああ!っあ!っはぁあっ!あっ!」
「く…っ、はぁ、はぁ」
足に力が入らなくなり、ソファの背もたれを必死で掴む。するとお腹の方を抱えるように支えた時、丁度中のいいところを抑えられて抉られるようになり優一は首を振って快感をのがす。
「っあああ!タカさんっ、タカさんっ」
「はぁ、っ、は、優一っ、優一、愛してるっ」
「どっしよ、もぅっ、出ちゃいそぉっっ!」
「まだ、まだ待って、イかないで、っく、一緒に」
「っっ!!っぁ、あっ、んっ、がんばるっ」
タカの甘える言葉に優一はドキっとして、なんとか期待に応えようと腰に力を入れる。タカも理性が飛んでるのか、腰の動きがどんどん速くなり、優一の耳元で荒い息を吐き続ける。
「っぁ、っはぁ、ピアス、取ってくれたんだな…?」
「っああ、っんぅ、うん、っだって、嫌って言ってたからぁっ」
「嬉しい…」
テーブルを見ると大河とお揃いのピアスだけが外されて置かれていた。些細な気遣いと自分が言ったことを覚えていてくれたことにタカは嬉しさを隠しきれず、ピアスをとった場所を味わうように舐めた。
「ンッ!…っへへ、よかったぁ…っぅあっ」
「好きだ、優一。」
「っ、ぁ、っ、んっ、俺、も、好き」
「そばにいてくれて、ありがとう」
「うんっ、ぁああっ、あ、急に、強いっ」
「好きだっ、優一、優一」
「っあああ!タカさんっ、もぉっっ」
腕も支えきれなくなり、足がガクガクと震える。何処にも力が入らない気がしてひたすら快感に耐える。お腹にあったタカの手が、腫れた優一のものに手をかけ、思い切り扱き始めた。
「っああぁああ!!もうだめ!イくぅぅっ!」
「ッックゥ!」
フローリングにパタパタと落ちる優一の熱。崩れ落ちそうな優一を支えたまま、出し切るように腰を緩く振り、中に注ぐ。しばらくそのまま待機し、落ち着いた頃に抜き、優一を床にそっと横たわらせた。
「大丈夫か?」
「ぅん、幸せ。ふわふわしてる」
「可愛いやつ…。気分悪くないか?酒飲んだだろ?」
「今日は大丈夫みたい。タカさん、一回で終わり?」
「ん?足りないか?」
「さっき、タカさんのこと以外何も考えられなかった…でもそれがなんだか気持ち良さが増して…。ハマりそう」
優一は膝を立てて自分の中から流れ出るタカの熱を救って指を入れ、かき回した。
「ンっ…やっぱ、自分でやると、気持ちよくない」
タカを見つめながらの行動と言動に、タカは出したはずのソレが固く上を向いた。
「タカさん、ここ、キテ?」
指二本で広げるようにタカに見せ、腰を浮かせた。とろとろと流れ出る先ほど出したもの。タカは脳内がブチンと何かが切れる音がした。
ぐちゅん!!
「っああッッ!!はぁっ!あぁあーーッ!」
「っは、っは、っっ、は」
「ゃっ、ぁあ、ソコばっかり!ソコ、ダメぇ!」
「っは、っく、っぅ、っは」
「ぃやぁああッ!!もっ、すぐっ、出る!!」
「ッ、…はぁ、っは、は」
「ぁああ!?待って、出てる、今ぁ、ッ出てるからぁ!!」
タカはイってる最中の優一をそのままに腰を穿つ。優一は涙で歪む視界を何度も瞬きし、少し止まってとお願いするために顔を見ると、雄の目をしたタカと目が合い、息を飲む。
(こんなタカさん、見たことない)
「っっっああああああ!」
「っつ!!」
すやすやと眠る優一を見て自然と笑みがこぼれる。綺麗にした小さな身体は真っ白なシーツに包まれ気持ち良さそうだ。
(優一にはいつも驚かされる)
メッセージを貰ってニヤけるのをカナタにいじられ、集中して一発録りに成功した。思ったより早くレコーディングから帰ってくると、靴はあるものの、姿が見えなかった。呼びかけると全裸でお楽しみ中の恋人。酒のせいかご無沙汰のせいか、とんでもない色気に誘われるがまま溺れた。タカは眠る優一の指をいじりながら、恋人の痴態を思い出すと、顔が熱くなるのを感じた。かつてあんなに素直に求められたことはあっただろうか、と考えるも優一のことしか頭にない。そして完全に欲に溺れた自分も思い出し、恥ずかしくなって優一の隣に体を滑り込ませ、布団を被る。自分の前以外では絶対に酒は飲まさないと改めて誓った。
「ん…たかさん…たまごやき…」
「…はぁ?どんな寝言だよ」
温かさを感じたのかすり寄ってきて寝言を言う優一に喉の奥で笑った。朝ごはんはたまご焼きを作ってやろうと目を閉じた。
「優一、そろそろ起きて」
「ん…まだねむい…」
「卵焼き、いらない?」
「いる」
優一はうっすら目を開けると優しい顔のタカがのぞきこんでいた。キスしてほしくて目を閉じるとクスッと笑う声がしてキスしてくれた。 二日酔いもライブの疲れもなく、清々しい朝だ。昨日は殆ど話さずに事に及んだので優一はタカさんに会えて嬉しいという感情が今溢れ出した。腰が痛んで、起こしてもらったり抱っこで運んでもらったり、甘えられることは全力で甘やかしてもらった。
「たまご焼きうまぁ!」
「ふふ、それは良かった。昨日から食べたそうだったから」
「昨日?」
「ああ。寝言でリクエストされたからな。」
「なにそれ」
優一は顔が熱くなるのをバレないように下を向くが、ニヤニヤ笑ってる恋人を見ると隠せてないようだ。
「ライブ、おつかれさん。初めてのツアーだったし…どうだった?」
「楽しかった!また早くファンのみんなに会いたいよ!感謝をどう伝えたら大勢の人に届くかなぁ?たくさんの愛をもらったからお返ししなきゃ」
「お前が元気で、活躍するだけでファンは喜ぶさ。よく頑張ったな。」
「うん!本当、いろいろ濃かったなぁ」
優一は食事をペロリと平らげ、頬杖をついて思い出す。
「初日からタカさんのことも、まこちゃんのこともあったしね。あの後、まこちゃん体調戻らなくて大変だったんだぁ」
「そうみたいだな。まこちゃん頑張ったな」
タカは眉を下げて同情していた。あの効果を身をもって体験しているからだ。
「体調戻らないのもあって、精神的に不安定になって、ちょっと大河さんとまこちゃんの関係が危うい感じだったの」
「へぇ。仲よさそうなのにな」
なんでもないようなテンションで相槌を打つタカに優一は少し迷って、言葉を止めた。そこにタカは気づいた。
「どうした?」
「タカさん、今は大河さんより俺が1番だよね?」
「は?当たり前だろ?なんで大河?」
「えへへ。ううん!なんでもない!」
「ちょっと待て。誤魔化すな」
テーブルに置いてあった左手を握られて、大きな目が優一の視線を射止める。
「大河さんがもし、今もタカさんを好きって言っても、俺を選んでくれる?」
「当然だ。俺にはお前しか見えてないんだから。こんな可愛くて男前で優しいやつ、簡単に手放してたまるか。お前が思ってる以上に振り向かせるの大変だったんだからな!」
「え、そうなの?」
「話そうにも毛嫌いされるわ、かと思ったら仕事は妥協しないから真っ直ぐぶつかってくる。たまに無自覚で嬉しいことも言ってくれたり、だんだん心を許してくれてるのも俺には分かったけど、お前はそれに気がついてないし。ってな。お前が他に好きな人がいたとしても、気持ちは変わらなかったんだぞ。どれだけ一挙一動に振り回されたと思ってるんだ」
呆れたように話すタカの言葉に、優一はタカが自分を振り向かせるために努力したことを知って胸が熱くなった。あと、とタカが言いにくそうに言った。
「まこちゃんと大河が拗れたの、大河のせいだろ」
「どうしてそれを?」
「美奈子さんが俺の過去をベラベラと喋って、それを大河が聞いてたんだ。俺にとってはもう終わったことだが、知らなかった大河はもうまこちゃんが見えてなかったからな。少し…心配だったのさ、誤解しないかってな。」
「まこちゃん、全部見てたんだね」
「あの薬は残酷にも記憶はしっかりあるからな。たしかに、俺は大河が好きだった、けど、俺は俺と同じような人を探してたんだろうなと今は思うよ」
優一も何度も感じたことがある、大河とタカの似ている部分。そして「天才」という肩書き。この言葉に縛られた才能ある2人。そして、それを取り巻くオトナ達。
「俺が大河にしてしまったことは、全部、美奈子さんにされたことだから。」
「あの子と別れると誓いなさい」
「嫌だ、なんであんたにそんなこと…」
「いつまでもつかしらね?」
「っっ!もぅ!やめろっ、」
「ほら、なんて言ったら終わるんだったか、覚えてるわよね?」
「ーーっ!ぅあっ!撮るな、やめてくれ、誰か!!」
「あなたには私しかいないわ」
「同じことをした自分にも腹が立ってな、あの時からかな、生きることが意味のないことに感じて。」
「タカさん…」
「でも今は、1秒でも長く、優一といたいから少しずつタバコの本数も減らしてるぞ」
照れくさそうに言った小さな告白に優一は思わず笑って、可愛いと呟くと真っ赤になって顔を伏せた。
「あと、お前タバコの匂いしなかったら嬉しそうだし…。」
「だってちゃんとタカさんの匂いがするもん」
「えっ!俺、臭う?!」
クンクンと腕の匂いを嗅ぐタカに優一は涙が出るほど笑った。そんな優一を見てタカもつられて笑った。
「話がそれたけど、俺は優一が1番だから。大河もまこちゃんが1番に決まってる。だから心配すんな?」
「うん!えへへ、ごめんなさい」
「いーえ。それよりお前こそ、青木とは何もないよな?」
突然の切り替えしに優一は昨日のライブ後の記憶が蘇り、え?と固まる。明らかに何かあったというリアクションをしてしまい、内心慌てるがもう遅い。
「…優一。」
タカの目が変わる。その視線をさっと交わし、どうしようと膝を見つめる。
「俺に隠し事するのか?」
寂しそうにいうセリフにちがうよ、と言ってしまい、またしまった、と固まる。
「浮気か?」
「浮気じゃない!!…ってまこちゃんも言ってたもん」
「は?まこちゃん?」
タカの頭は疑問符でいっぱいだったがゆっくりと優一の言葉を待つ。
「昨日のライブで…青木にキスされた」
「お前が酔った時みたいな?」
「…んーっと」
「……」
「タカさんといつもやるみたいなやつ…」
「……」
「そ、それだけ…」
「他には?」
初めて見る冷たい目に優一は泣きそうになる。これ以上のことを言ったら、もう捨てられてしまうのだろうか、やっぱりこれは浮気なのか、言わなければよかったのか、隠し事にすればよかったのか、でも隠し事はしたくない、でも言って不安にさせたくない、たくさんのたらればが頭を埋め尽くし、言葉がまるで出てこない。その様子を見て、キス以上のことを誤魔化そうとしているように見えたタカはイラついた様子で机を叩きながら怒鳴った。
バンッ!
「優一!」
「っ!!!ーーっぅ、っ、怒らないでよぉっ…っ、俺も、突然っ、で、やだった、のに」
初めてこんなに怒られ、優一はビックリして涙がボロボロと溢れた。嫌われたかと思い、しゃくりあげるように泣いた。優一を泣かしたタカは、はっとして席を立って抱きしめた。
「…怒鳴ってごめん。」
「言うからっ、ちゃんと…言うから、怒らないでっ!…っぅ、キスされた後、ソファに、っ、おしたおされ、たっ、けど、ちゃんと、ぁおきが、っ、やめるまで、守ったのに、っ、うわき、じゃない!おれは、タカさん、だけなのっ」
「ごめん、優一ごめん。」
「嫌われたくないし、不安にさせたくないから、言いたくたなかったの、に、タカさん、怒らせちゃったっ、ごめん、なさいっ」
「ごめん、俺が本当にごめん。自信なくて焦った…お前が取られるんじゃないかって…。」
優一はタカの服をぎゅっと握りしめて泣いた。タカはやってしまった、と深く後悔しながら優一が落ち着くまで強く抱きしめた。
「優一、ごめん。俺が大人気なかった。お前のことになると、本当に余裕がなくて…。年上なのにしっかりしなきゃな…ビックリさせてごめん」
「ぐすっ…っ、ひっく、もう、怒ってない?」
「怒ってないよ。」
「よかったぁ…っ、本当にっごめんなさいっ」
「もう、怒らないから、何かあったらなんでも言ってくれる?隠される方が、心配だし嫌だから」
「ん、わかった。」
静かにキスして見つめ合う。タカが不安そうに見つめると優一は大好きと呟いてまた唇を重ねた。 落ち着いてくると優一が腕の中で抱かれながらポツリと呟いた。
「タカさん怒ったら怖い」
「ごめんってー!本当お前のことになると余裕ないんだよ…。もう怒らない!約束する!」
「あははっ!約束だからね?」
笑ってくれた優一にほっとして更にきつく抱きしめた。そしてタカは、青木に強く出れないであろう優一に心配が残った。手は出さないと完全に油断していたが、拗れたとはいえ両想いだった2人。よく考えれば危険な位置に恋人を置かなければならない。優一は無自覚に人を誘惑するところがある、まだ諦めきれない青木は理性もとぶだろう。
(どうしたもんかね…)
タカは優一にバレないよう、小さくため息をついた。今回は未遂とはいえ今後どうなるかは分からない。自分よりも先に相手を考える優一。青木が本気で迫ったら…
「俺は何があってもタカさんを選ぶよ」
「え?」
「不安にさせて、心配かけて、ごめんなさい。俺は大丈夫だから、青木に揺らいだりしない。俺はタカさんと生きていくって決めたから。プロポーズ、忘れたの?」
下から見つめる大きな目はしっかりとタカを見ていた。プロポーズと聞いて真っ赤になるタカはまた優一を腕の中に閉じ込めて嬉しさを噛み締めた。
(俺も、優一と生きていく)
優一は腕の中で嬉しそうに笑った。
「青木、お話があります」
「はい、マコちゃんなんでしょう?」
寮に戻り、誠は青木を部屋に呼び出した。優一を降ろしたあと、普通に目を開けてケータイを弄りだした青木はやっぱり優一がタカの家に行くのを見たくなかったんだと察した。
「優くんに手を出したな?」
「え…?ユウから?」
「出した?出してない?どっち?」
厳しく追求すると、小さな声で出した、ごめんなさい、と呟き、俯いたのを見て、誠は苦笑した。 そして下を向いたまま、静かに白状した。
「あのファンの子いたでしょ?あのファンの子の嫌がらせから、ユウが不安定になった気がして…。それに、俺にもっと余裕があって、しっかり守れていれば、タカさんなんかユウの眼中になかったのに、と思ったら止まらなかったんだ」
「そっか」
「ライブ中ずっとそばにいられて、本当に幸せで、俺、ずっとこのままでいれたらいいのにって思った」
今にも泣いてしまいそうな表情に、誠は肩を抱く。
「ユウの目がタカさんじゃなくて、ライブ中は俺を真っ直ぐに見てくれる。だから、勘違いしちゃう…。俺、諦めようと頑張ってるけど、それどころかどんどん惹かれて…前も泣かせちゃったのに懲りないし…」
「前も泣かせた?いつ?」
誠は知らない話に怪訝そうに聞き返した。優一からも聞いていない。
「うん。初日の後。マコちゃんが薬飲んじゃう少し前。あの日も俺、ユウにキスしようとして、拒否されて…ごめんねって泣かれた。タカさんはそれを見てても余裕で、泣かせてやれって。タカさんに敵わないのは分かってる、けど、どうしてもまだ消化できない。」
こんな近くにいるのに、触れなくて、苦しい。早く解放されたい。と項垂れた。
「青木、苦しいけどこれは大事な気持ちだと思うんだ。焦らないでいい、ゆっくり進んで行こう?辛くなったら俺に伝えて?聞くことしかできないけど、話すことで整理できる時もあるから。」
「うん…ごめんなさい」
「青木、この気持ち、詩にできないかな?」
「詩?」
「うん。大事な大事な気持ち。ただ消化するんじゃなくて残すことで、同じ気持ちの人がいて救われるかもしれないじゃない」
そっか…と少し考えたあと、青木は目を見開いて、マコちゃんきて、と手を引っ張り青木の部屋に連れ込まれた。
「録音して、弾くから」
「え、あ、オッケー!いいよ!」
青木は電子ピアノの電源をすぐに入れ、弾き始めた。誠は目をキラキラさせながら青木を見ていた。
(曲が出来る瞬間だ!)
さっきの青木の言葉を、誠は近くにあった紙とペンでメロディに合わせて書いてみる。傷つけて気づいたこと、もう叶わない想い、前に進むためのエールと一緒に。
3時間半くらい2人で集中し、意見を出し合い、2人でデモを録った。歌の技術的に、と誠が主旋律を歌い、下のハモリやAメロを青木が歌った。
「「できた!!」」
初めての曲が生まれ、2人は抱き合った。マコちゃんありがとうと青木も嬉しそうだ。青木の気持ちと、誠の、次へのステップを応援する気持ちがこもった歌。明け方近くになってることに気づき、2人は明日皆に披露しようと約束して部屋に戻った。
(ありがとうマコちゃん。ありがとうユウ)
感謝の気持ちでいっぱいのまま青木は眠りについた。
「ごめん、青木と曲作ってた。おやすみ。」
恐らく拗ねて寝ただろう恋人にメッセージを送り、誠も目を閉じた。
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