96 / 140
第96話 不穏
初めてレイ無しの街ブラロケ。
大河と誠の組み合わせに、大河はしっかりしなきゃと台本を読み込んでいた。誠はスタッフとお喋りしたり、カメラを触ったりとマイペースだった。
今回は大河の地元を紹介するというコーナーで、本人は紹介なんかしたくないっと騒いでいたが、仕事として飲み込んでくれた。
伊藤も誠も初めて見る大河の地元。あまり過去を話さないから興味津々だった。
「行きまーす!3.2.1…キュー!」
「あの人の地元を散策、今日はRINGの大河の地元をお送りします!」
「わー!大河さんの地元楽しみ!」
「あんまり記憶はないけど、オススメのところとか紹介します!」
オープニングを撮り終えて散策する。あまり人見知りしない誠が街の人に声をかけたり、美味しいものをもらったりとロケらしくなった。
「あれ!?大河くん!」
「わっ!おばさん!お元気でしたか?」
昔ながらの豆腐屋さんに声をかけられ、初めて大河の緊張が解れた。頭を撫でられて、昔からそうだったのか、と伊藤も笑った。
しばらく歩いて、カフェが立ち並ぶオシャレな通りに出た。そのうちの一軒。スタイリッシュな街並みの中に温かみのある木目調のカフェ。
「えっと、昔からあるわけじゃないんですが、兄のカフェを紹介します」
「大河さんのお兄さん?」
「はい!では、行ってみましょう!」
カランカラン
「こんにちはー!」
「いらっしゃいませ!」
出てきたのは3歳の娘を抱いた大河の兄、遼河。
「うわ!そっくり!」
「あははー!よく言われるよな、大河!」
「たいが!だっこ!」
娘のユナは大河に懐いていて抱っこをせがんだ。見つめた顔は大河にも遼河にも似ていた。
「マコ、いつも大河支えてくれてありがとうな!さ、座って!」
「ありがとうございます!」
パンケーキを頼んでトークをするが、大河はユナにデレデレだった。伊藤としては子ども好きがカメラに映って内心喜んだ。
(ファンが喜ぶに違いない!こんな嬉しそうな大河!)
「たいが!お歌して!」
「歌ー?何がいい?」
「この、お兄ちゃんとの歌!」
誠を指さした後、誠がユナを見ると恥ずかしそうに隠れた。
「ユナー?挨拶はー?」
「や!」
「あれ?もう嫌われちゃった?」
子どもに慣れていない誠は苦笑いした。
「ユナ?お兄ちゃん、マコって言うんだよ。」
「まこ?」
「うん!マコだよー、ユナちゃん」
「んー!や!」
近づくとソッポを向かれ、大河やスタッフも爆笑していた。
「はい、子守ありがとう。パンケーキです。」
遼河が美味しそうなパンケーキを持ってきて2人はすぐに釘付けになった。甘党の大河は嬉しそうにフォークを持った。
「大河、まだ甘いのに目がないんだな?」
「だって、兄ちゃんが美味しいのばっか作るから」
撮影が終わって、やっとGOサインが出ると勢いよく食べ、幸せそうに遼河を見た。
「美味しい…泣きそう…」
「ばーか」
「兄ちゃんの味だー」
「ははっ、おかえり大河」
「たいが、泣いてる?かなしい?」
「うれしいときも、泣くんだよ」
ユナがきょとんとしていたが、大河の隣でいい子いい子と腕をトントンと叩いたのを見て、誠は可愛いくて悶えていた。
「ふわふわ」
「そうでしょ?」
ユナは誠に慣れてきたのか、髪の毛を触って遊んでいた。ただ、誠が目を合わせると走って逃げていく。
「ユナちゃん、おいでー?」
「や!」
「あー?ユナ、マコに照れてるだろー?」
遼河が抱っこして誠の膝に乗せた。
「んーん!やぁー!」
「いやいやしたら、マコ悲しいなあー」
「悲しい?」
「うん」
「…まこ、大好き!」
「わーい!」
ぎゅっと抱きしめると、ユナは嬉しそうにケタケタ笑った。
「大河さん、昔はどんな子でしたか?」
「んー、俺の後に付いてきて可愛かったよー!人見知りで、同級生とよりかは、俺の友だち達と遊んで可愛がられてたかな。」
「よく遊んでもらいました」
「まさかアイドルになるとは思わなかったですね!歌はもともと上手かったですよ、昔は本当に声が高くて天使の歌声でした」
蕩けそうな笑顔で笑って、大河の頭を撫でる。遼河の前では、大河はただの弟だった。
「俺が家を出てからはほとんど会えなくなったけど、連絡は取っていたよな。大河をいじめる奴らを地元の友だち使ってお仕置きしたりしたかな」
「そう!余計に浮いたから!やめろよな!」
「大河に嫉妬してんだよ。嫉妬する前に努力しなってな!」
大河はバシッという遼河にメロメロだった。カットがかかった後も、弟モードは取れず、ホテルを取っていたが兄ちゃんのところに泊まる、とホテルを出て行った。
「マコ、お前は行かなかったのか?」
「兄弟水入らずでゆっくりしてもらおうかなって」
「ふーん。で?本当は?」
「大河さんが前に言ってたんだ。俺の兄ちゃんにあったらお前殺されるぞ、みたいなこと」
「ええ?あんな優しそうな人…。なに、大河に手出してるから?」
「そうそう。怖くて」
えへっ、と笑う誠に苦笑いして、2人は居酒屋に行った。大河の地元はメインストリートはオシャレな街並みだが、一本中に入ると、飲み屋街でもあった。適当なお店に入って、ゆっくり過ごす。
「大河さんの弟モード可愛いかったなぁ」
「あぁ。お兄ちゃん大好きーって溢れてたな!あんな顔初めて見たよ。安心するんだろうな。」
「RINGはさ、お兄ちゃんがレイさんと青木だよね、弟が大河さんと優くん、俺は一人っ子」
「ちなみに俺も兄貴だよー。一人っ子いいじゃん、憧れたよ」
「伊藤さん兄貴っぽい!優しいもん!」
「妹が最強に強いし個性的だよ。マジで強烈。同じ腹から産まれたと思いたくないね」
思い出してげんなりして酒を煽った。
「マコは地元紹介とかできそう?ユウの家の近くだったよな?」
「はは。それなら優くんオファーでお願いします!」
「お前本当…昔の話しないよなぁ」
「いい思い出は優くんと一緒のものだけ。あとは思い出したくない。青木ほどではないかもだけど、親といた記憶ないし」
へぇ、と首を傾げると、オーディションのサインも実は優一の家族が書いたと白状した。
「参観日なんかきたことない。親子なんとか〜ってやつはいつも1人ぼっち。だから、優くんの両親が来てくれて、優くんのお父さんが俺と何かしてくれた。」
「そうか…」
「お願いされてたかもしれないけど、本当に感謝しかないよ。おかげで寂しくなかった。でも、何度も思った、森田家に産まれたかったって。」
「忙しいのか?」
「分かんない。忙しいんじゃない?青木ほど愛情は欲してないよ。いないのが普通で日常だったから。」
誠はまた、メニューの上から飲み始めて、つまらなそうに言った。
「兄弟なんて羨ましいなぁ…。どんな兄弟でも仲良くできる自信あるけど」
「いやぁー…どうだろ。今だから流せることも多々あるからなぁ…」
「そうなの?」
「まぁいろいろあるのさ。」
お待たせしました、と置かれた3つのジョッキに首を傾げると、誠が悪戯っ子のように笑って、頼みすぎたと舌を出した。愛嬌があって優しくて天然。森田家で育ったからなのか、本人の素質なのか、結果オーライに見えた。
「マコのご両親は何してる人?」
「よく分からない!海外にいるみたいだよ」
「へえ?!戸建てあるのに?」
「さあ、そろそろ売るんじゃない?知らない」
本当に連絡を取っていないようだった。あまり聞かれたくなさそうだったので話題を変えた。
部屋に戻り、明日の資料を確認していると、誠が荷物全部持って部屋に来た。
「伊藤さん!一緒に寝ていい!?」
焦った様子の誠に驚いて中に入れると、腰が抜けたように座り込み、汗だくだった。
「マコ?」
「はー、はー、はー、」
「マコ、大丈夫か、どうした?」
「部屋入ったら、女の人が立ってて、何回も何回もベランダから飛び降りて…頭おかしくなりそうだった。目を閉じて見ないようにしてたら…ベランダに行こうとしてて、怖くて伊藤さんのところに来た。」
「何だって!?」
ガタガタ震える誠を抱きしめて、何をするにも一緒にと言われ、トイレはドアを開けて、お風呂も一緒に入り、ベッドも隣で寝て、寝息が聞こえるまで添い寝してやった。
(なんだよ…事故物件だったのか?番組スタッフは経費を抑えたな)
ふと窓を見ると、カーテンが動いた。
(は、嘘だろ?)
伊藤には全く霊感が無い。窓を開けたのかと、ベランダに近づくと、寝ていたはずの誠がそのままの状態で叫ぶ。
「伊藤さん!!戻って!!」
「っ!?……分かった」
「ぅー…っ…っ、は、…っ、」
「マコ?おい!マコ!」
ぎゅっと目を閉じて、固まっている。
(金縛りか?)
手を握ってやると、水中から上がってきたように息をして後、大きく咳き込んだ。
「おいおい!大丈夫か?」
「ぅっぅー!っぅ、ぅっ」
今度は泣きじゃくり、伊藤は困りながらも抱きしめた。
(なんだ、なんだ?!)
ピリリリリ ピリリリリ
「はいはい、大河どうした?」
『伊藤さんホテルどこ?兄ちゃんから怖い話聞いてさ』
「トゥエンティホテルだよ」
『えっ!!?マジか!!マコ大丈夫?』
「大丈夫じゃない。俺の部屋に避難してきたが、金縛りの後に泣きじゃくってる。なんかあったのか?ここ」
『自殺者が多いらしいよ!うわぁ、大丈夫かな。俺迎おうか?』
「いいよ、お前はゆっくりしな。マコはなんとかするから。」
『ありがとう』
連絡している間も、ガタガタ震えて、伊藤は部屋を変えようとネットで調べた。すると、目を疑った。
『霊の通り道。603』
『女性の飛び降り 602』
『殺人事件 601』
(601…!?)
自分の部屋に慌てて誠を見ると、必死に伊藤にしがみついていた。
「マコ、」
「伊藤さん、殺されちゃう、ここにいたら…首絞められた…っ」
ネットで近くの高いホテルを即日予約し、2人は深夜から部屋を出た。フロントの人は何かありましたか、と聞いてきたが、答えずに後にした。
新しい高級ホテルに着いても2人で一部屋に入り、広いキングサイズのベッドに抱き合って眠った。
「お、おはよう」
「「おはよう」」
「あら、こりゃあ可哀想だ」
グロッキーな状態で太陽に照らされ、伊藤と誠のテンションは下がりに下がっていた。大河は満足だったのか、遼河と最後までいちゃついていた。帰り間際に誠が遼河に呼ばれ、2人は後ろを向いたあと、誠は深々とお辞儀をし、バンに乗った。
「兄ちゃんなんて?」
「…大河と付き合ってるのは本当か?って」
「あ、昨日話したから」
「泣かしたら、お前の人生全部壊すからなって」
「あはは、兄ちゃんらしいな」
「大河がベタ惚れだから今は泳がせてやるってさ。怖いよもう…」
昨日の幽霊事件もあり、遼河にとどめを刺されて誠は完全にふて腐れて大河に爆笑されていた。
「大河、寝かせてやれ。昨日は苦しんでたから」
「だって触りたい」
「お前弟モードのままだぞ」
「あはは!そうかな?」
大河はご機嫌で誠の寝顔を見ていた。
伊藤は事務所に着くと、デスクで眠りについた。しばらくすると、ブランケットがかかっていて、フロアには篠原しかいなかった。
「お疲れ様です。」
「篠原さん…これ?」
「あぁ!よかったら使っててください。お疲れのようだったので。」
「ありがとう!優しいんですね」
「当たり前ですよ?」
カツンカツンと革靴をならして近づいてきた篠原は疲れ切った顔をしていた。
「篠原さん…どうしました?」
「え…?」
「疲れてる…大丈夫?」
「大丈夫ですよ…前の仕事に比べたら…」
笑った顔から涙が溢れて伊藤は驚いた。ブランケットで包んでそっと抱きしめた。
「飛ばし過ぎ。ゆっくりでいいんですよ」
「はは…すみません…情けないです」
「篠原さんは頑張ってるよ、みんな分かってる」
「…っ、ありがとうございます、」
「この優しさも伝わってるよ」
「……伝えたい人には、なかなか伝わらないですよね…」
「愁?」
「……」
「愁は…、」
「知ってます、相川さんしか見えないの…でも…っ、」
「篠原さん…」
ずっと感情を抑えて自信のあるフリをしていたようだ。泣崩れる篠原はもう限界にも見えた。
(うーん、どうしたものか)
「いつき?」
ふと、篠原の下の名前で呼ぶ声がして振り返る。
「社長、お疲れ様です!」
「あぁ、お疲れ。どうした?」
「篠原さん、頑張りすぎちゃったみたいです。」
「そうか、いつき、食事は?」
「これから、です。」
「よし、行こう。伊藤は?」
「あ、仕事あるので」
「そうか、お疲れさん。いつきはこちらでなんとかする。」
肩を抱いて出て行った2人を見送って、伊藤は首を傾げた。
(リク以外に下の名前…?)
リクはアーティスト名でもあるから下の名前も多い。
(ま、いいか。社長に任せよう)
目が覚めた伊藤は、パソコンに向かった。
「ただいまー」
「響、どこ行ってきたの?」
「え?」
帰ってきた瞬間、レイが塩を持って立っていて、叩きつけるように投げ始めた。
「ちょっ、、やめろよっ」
「出て行って」
「え!?」
「響に憑かないで」
固まったままレイを見ていると、怖い顔だったレイが、ニカっといつもの笑顔になった。
「おかえりっ!響!」
ぎゅっと抱きしめられて、ほっとした。落ち着く香りを胸いっぱいに吸い込んだ。
レイ曰く、黒いモヤみたいなのがたくさんついていたそうだ。ロケの話をすると笑うことなく、真剣に聴いてくれた。
「無事でよかったぁ」
「ありがとう」
ぎゅうぎゅうと抱きしめられて、ニヤけるのが止まらない。
(何でこんな可愛いの)
チュッとキスすると、嬉しそうに笑う。セクシーなものじゃなく、触れ合うようなバードキスが楽しくて、お互いクスクス笑いながら没頭した。
「響!寝よー!」
あのコンサート以来、レイの部屋で一緒に寝るようになった。レイのイビキさえも可愛くてたまらない。
寝ようとするとすぐに熟睡できるレイを眺めて、悪戯を思いついた。ゆっくり上下する胸に手を這わせて、臍を撫でる。腹筋を優しく触りながら下に移動して、ゆっくり下着とハーフパンツを下げる。
(やば…なんかムラムラしてきた…)
目の前のレイのものに、たまらず口に頬張り、舌でコロコロと刺激する。
「んぅ…?っ、?」
うっすら目を開けて、暗闇の中不思議そうにこちらを見る顔が幼く見えて、強く吸い付いた。
「っぁああ…っ!っ、ひびき?」
「っぢゅるっ…」
「っぁあ!なん…っで?んっ?」
「レイ…シたい、いい?」
真剣に聞くと、レイは恥ずかしそうに笑ってコクンと頷いてくれた。
「っぁああ!!ああぁあ!んっ!!っぁああ!」
強い刺激に、腰を引いて嫌がるレイに体重をかけて押し込むと、首を振って叫ぶ。もともと敏感なレイには疲れないように加減するが、今日はこの顔が見たくていじめてしまう。
(可愛いなぁ…真っ赤にして…気持ち良すぎるんだろうなぁ)
「響っ!またぁっ!イっーーっ、イっちゃうからぁ!!」
「いいよ?イって」
「一緒にっ、一緒にイこっ?」
「っ!?」
(なんだそれ…っ!あ、無理、我慢できない)
ガシッと腰を掴んで、激しく狭い奥に打ち付ける。レイの声が出なくなって心配になるも止まらずそのままレイのものも握って同時に吐き出した。
「レイ?おーい、レイ」
ペチペチと叩くと薄く目を開いた後、ふにゃりと笑った。
「ひびきっ、気持ち良かった」
「っ!?」
「うわっ!無理!やだ!もう無理だぞ!」
「もう一回だけ!」
甘えると、仕方ないなぁとまた受け入れてくれた。
「篠原さん、大丈夫?」
「あ、伊藤さん、ありがとうございます。恥ずかしい姿見せちゃいました…。今日から心機一転!頑張っていきます!」
「篠原さん、何でもいいから相談してね?知識があるわけじゃないけど、この業界は長いから。俺や、雪乃なら分かることもあるからさ」
「ありがとうございます!長谷川さん以外に聞ける人ができて嬉しいです!」
入社時のような笑顔が戻ってほっとした。
「いつき、そろそろ出よう」
「あ、はい!」
「ん?社長と出かけるの?」
「はい、紹介したい方々がいらっしゃるそうで。ブラックパールはこれからなので!頑張ってきます!」
「はーい!いってらっしゃい」
(RINGもダイアモンドもそんなの無かったけどな…)
伊藤は疑問が解消されないまま現場に向かった。
ーー
有名なタワー商業施設に構える立派な会社。社長と共に訪れたそこは、たくさんのセキュリティゲートを潜ってようやくたどり着いた。
「本郷さん!こっちです!」
「あぁ!お待たせしました。ご無沙汰しています。また新人が出ますのでどうぞよろしくお願いします。」
少し小太りのおじさんは高そうな皮張りのソファーに深く腰かく、手を振ったあと、立ち上がった。
「本郷さんが直々にいらっしゃるなんて…期待の新星なんですね?…ですがあの話題になったオーディションで落ちたメンバーなんですよね?何故社長である貴方が?」
「まぁ、たまには営業もしないと。うちの、期待の新星は社員の方です。篠原。」
「お世話になります。篠原と申します。」
「演者さん?」
「いや、社員です。」
「もったいないですねぇ!俳優さんかと思いました!社員も顔で選んでますよね?美男美女ばかり!」
「そんなことありません…。篠原は今後副社長候補です。だからご挨拶をと思いまして。」
「なるほど!新人アイドルの売り込みではなく、篠原さんの売り込みですね?」
ガハハと笑う、制作会社の会長は篠原を上から下まで眺めた。
「気に入られるでしょうね」
「そうでしょう?一目惚れみたいなやつですよ」
「演者にしないのが、性格出てますよね」
篠原は2人のやりとりを見て、冷や汗をかいた。自分が道具や駒として使われることが想像できた。それも、嫌な予感として。
(まずは流されてやりますか)
ニコリと外向けの笑顔を見せた。
ともだちにシェアしよう!