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第106話 ご奉仕
案件やダンスレッスンが重なり、2日くらい家をあけたタカは久しぶりに家に帰った。
ロスへ飛ぶリクからのレッスンが今日で少し止まるため、必死に身体に叩き込んだ。なんとなく動きが分かってきて、後は見せ方や立ち位置の確認を残すだけだ。
「優一、ただいま」
広い部屋に響く自分の声。仕事をセーブしている恋人の姿がない。
(あれ…?RINGの撮影は昨日までのはず…)
大河もダンスレッスンで撮影は無事終わりました、と報告していた。
「優一?、ゆーう?」
リビングに入った瞬間に胸に飛び込んできたのはピンク頭ではなく…
(金髪…?)
「お帰りなさいませ!ご主人様っ!」
「っ!?」
顔を上げたのは、嬉しそうに笑う美女。会いたかった、とぎゅっと抱きついてくる可愛い生き物。
「優一?」
「えへへっ、ちがいます!優子です!」
少し離れてくるりと一周した。金髪とロングヘアをなびかせて、ミニスカートから伸びる真っ白な太ももと長めの靴下。薄くメイクされた顔はもう女の子にしか見えなかった。
「ご主人様?」
「……やば…可愛すぎる…」
タカの好きなタイプそのもので、顔を逸らした。見上げてくる大きな目も、真っ白な肌も、甘えんぼそうなところも見事ヒットした。
「ご主人様にご奉仕しますっ」
お風呂にしますか?、とお湯を張るボタンを押した優一…いや、優子の後ろから抱きしめた。
「ご奉仕は、ベッドで、だろ?」
「やだ、ご主人様のエッチ」
恥ずかしそうに見てくるのもたまらなくて、抱きかかえて寝室に運ぶと、優一…、優子も興奮しているのか、タカのパンツに手をかけ、緩く反応したものを嬉しそうに頬張った。
(やば…絶景…)
髪を揺らして、床に跪き、懸命に奉仕する姿にどんどん大きくなる。眉を下げ気持ち良さそうに咥えるのが可愛いくて頭を撫でると、ふにゃりと笑い、もっと奥へと頬張った。
「んっ、ほふひんはは」
「っ!そこで喋るなよっ…」
「んっ、んむぅ…んっ、んっ」
タカは限界が近くなって、夢中で腰を振り、小さな口に吐き出した。
「はぁっ、はぁっ、ご主人様のだぁっ…」
「ん…上手だったよ…ありがとう」
「えへへっ…あ、っ、ご主人様?」
「ご奉仕のお礼。」
ウィッグが取れないようにそっとベッドに寝かせて、上から覆い被さると、優子は顔を真っ赤にして目を逸らした。
「優一…あ、優子だったな」
「…ご主人様」
「可愛い」
「っ!!」
「こんなサプライズ…ありがとう。最高にヨくしてやるからな」
耳元で囁きながら、スカートの中に手を入れると、ビキニパンツから少し顔を出した優一。それにも興奮して、スカートの中に潜り、はみ出したものだけを口で激しく愛撫した。
「っっぁああ!」
見えていない優子は大きな声をあげて、ぎゅっと足を閉じる。すると顔を太ももで挟まれ、更に興奮を煽る。
(やっばいな、どこのAVだよ)
太ももに痕をつけて、ビキニパンツごしに舐めると、モジモジしはじめ、我慢汁がトロリと垂れた。
「タカさんっっ!やばいっ!触って!触ってよぉ!」
スカートから顔を出すと、涙目の優子が眉を下げて訴えてきたが、耳元で囁く。
「ご主人様、だろ?」
「んっ!」
低い声で言うと、優子は目を閉じて、ゾクゾクと震えた。素直な反応に気を良くして、ワンピース越しに胸の粒をしゃぶると、嫌々と首を振る。
「んー?」
「ご、っ、ご主人様っ、ちゃんと、触って、くださいっ」
「こう?」
思いっきり抓ると腰が浮いて、涙がポロリと溢れた。
「タカさんっ、もう、脱ぎたいよっ、触って?直接がいいっ、我慢できないっ、おかしくなるよっ」
優子から優一に戻ろうとするのをやめさせて、ビキニパンツはそのままに隙間から孔を触るとグッショリ濡れていて、指をそのまま入れ込んだ。
「はぁっぅ!っあ…気持ち…ぃ、気持ちい」
やっときた快感に、とろけそうな顔をして、膝をたて、指を奥へと誘う。
「もっと…もっとして、奥がヘン、奥がね、せつない、タカさん、タカさん」
「ご主人様だろ?このメイドは躾がなってないな」
指を増やして奥を攻めると高い声があがり、本人はもう設定を忘れて、タカさん、タカさん、と喘ぐ。
広がったところでタカは優一を起こし、自分がベッドに横になった。
「タカさん?」
早く抱いて欲しい優一は、焦らされている気分になって焦っている。クスクス笑って、下着も全て脱ぎ去って、手を広げた。
「ご奉仕、できるよな、優子?」
「っ!」
「俺をイかせて?」
そう言うと、優一はたまらなそうな顔をして、はい、ご主人様、と上に乗った。
タカの上でスカートを持ち上げ、ビキニパンツをゆっくり脱いでいく。
(やば!!こいつエロすぎだろ!!!)
ぷるんと飛び出した優一の熱に興奮する。優一はやっと窮屈なパンツから解放されて、スカートを持ち上げ、タカに見せつけたまま、ほっと息を吐いた。
左手でスカートを持ち上げ、タカの熱を右手で固定してゆっくり腰が沈む。
(ぅっ!気持ち良すぎる…っ!!!)
「ッッァアア!!っ、ぁあ!ーーっ」
ぎゅっと締め付けられ、優一の腰をガシッと支えて、タカは息を吐いた。その時。
「ーーっ!っぁあああーーー!!」
「っくっ!!」
腰が抜けた優一が体重で一気に飲み込み、2人とも急な衝撃に襲われた。
優一はその衝撃でスカートに欲を吐き出し、ビクビクと跳ねた。
(これ…最高すぎる…)
タカは必死に歯を食いしばり、優一の余韻に耐えた。
「気持ちぃっ、はぁ、ご主人様、ご主人様っ、だぁいすき、」
優一は理性が飛んだのか、気持ち良さそうに笑って、タカの腹筋に両手を置き、激しく腰を振りはじめた。
「ぅぁあああっ!優一、っ、優一」
「はぁっ、ぁあっ、ぁああんっ、ぁああ!気持ちっ!はぁっ!気持ちいっ!」
長い髪がふわふわと浮いて、スカートで隠されたソコが想像力を掻き立てる。
「ご主人様っ、ご主人様っ」
本人に仕えているような錯覚になるほど、優一は夢中でご奉仕をし、タカが声を上げるところを必死に刺激しては、ぎゅっとしめつける。
「ッッァアア!ど…しよっ!ごめんなさいっ!とまんないっっ!イっーー」
イきそうになった優一の熱を痛いほど握り締めると、イけなかった優一の身体がガクンガクンと跳ね、涙がポロポロ溢れた。
「やぁだぁあああ!はなしてよっ!はなしてぇ!!」
「まずはご主人様、だろ?」
「っ!は、はいっ…」
とろんとしたまま、素直に腰を振りはじめた。必死になって跳ねる身体にたまらず、腰を固定した後、下から思いっきり突き上げた。
「ッッァアアーーーーッ!!!」
ビクビクと跳ねて、中でイった優一の表情がタカにヒットして、優一の中にドクドクと吐き出した。
「はぁっ、はぁ、っ、最高っ、よくできました」
「ご主人様…っ、イきたいっ!」
可愛い顔で懇願され、自分の顔がにやけるのがわかった。
背中のファスナーを下ろしていくと、真っ白な肌が出てきて、呼吸が荒くなる。金髪のウィッグを外し、ネットやらピンやらも取って、汗でしっとりとしたピンク頭が出てきた。
(やばい!抑えられねぇ…)
優一を見た瞬間、噛み付くようなキスをしてベッドに乱暴に押し倒す。
ワンピースを遠くに投げて、靴下も脱がせてありのままの優一に、興奮が止まらない。
「ぁっ、ぁ、ご主人様…」
「今は、タカさん、だろ?優一、愛してるよ」
「うん!タカさんっ、好きっ、愛してるっ」
嬉しそうに笑って、キスをしたまま、また熱い中に入った。
「っぁあああー!気持ちよっぉ、」
「は、はぁっ、優一、っ、声出して」
「っあぁ!?っぁあああー!!待って!待っ…ッィアアア!!ァアァア!」
激しく腰を打ち付けて、真っ赤になる顔にキスをする。興奮が収まらなくて奥だけを攻めると首を振って爪を立ててくる。
(可愛い、可愛い)
「タカさんっ!!っぁあああー!っ!ダメダメ!ッーーーー!」
「くっぅ!!!」
「はぁ!!!っぁあ!待って!ダメ!やだ!うそ!?ーーっ!ど、しよ!ッィアアア!!っーーーー!!!」
連続でイき続けるなんて初めてで、優一は涙を流して逃げる。それを更に追い込んで何度も何度も優一に欲を注いだ。
ーー
「優一、起きたか?お粥ならいける?」
「ーーっ、」
3時間ほど眠った優一は、ぼんやりとしたままタカを見た。口を動かすも声は聞こえずに、優一は苦笑いしてコクンと頷いた。
「ごめんな…。可愛いすぎて抑えられなかった」
そういうと、恥ずかしそうにしながら横に首を振った。
この日は動かない優一のために、タカが優一にご奉仕していた。食事も風呂も着替えも手伝ってもらい、優一は終始幸せそうに笑った。
ーー
「タカさん、おはようっ!声治った!」
「おはよう。ごめんなー…」
ぎゅっと抱きしめてやると背中に手が回ってきて幸せを噛み締める。
「ねぇ!どうだった?俺のメイドさん!スタッフさんからも好評だったから見せたくて!」
「いやー驚くほど可愛かったよ」
「んふふー!でっしょ!?めっちゃ可愛いよね!?」
褒められてテンションが上がった優一はまたウィッグを被ろうとするのを止めた。
「可愛いかったけど、改めて優一がいいなぁと思ったよ」
「え?」
「優一も気付いたろ?ワンピースを脱いで、ウィッグを外して…お前に戻った瞬間、たまらなかった。やっぱ優一が大好き」
「〜〜〜」
顔を真っ赤にして下を向いて照れた優一に笑って、ぎゅっと抱きしめると小さな声で、ありがとうと言った。
「女装ね、怖いイメージしかなかった。俺の情報が流れてさ…吐き気しかなかった…。でも、大河さんやみんなが、こんなにも楽しいイメージに変えてくれた!だから、タカさんにも楽しんでもらいたかったの!」
「とんでもないサプライズだったよ。ありがとう。」
「えへへっ」
次は何がいい?と聞いてきた優一に苦笑いする。意外にも優一はかなり楽しかったようだ。
「タカさん見て?お医者さんごっこのグッズ」
「ブハァ!!ッゴホッ!ゴホッ!」
「うわぁ!大丈夫?!コーヒーシミになっちゃう!」
優一の見せたセクシーグッズに、思いっきり吹き出して2人でカーペットを拭いた。
(おいおいハマっちゃった!?)
優一のケータイ画面を見ると既にカートに入れられていてため息を吐いた。
(そのままがいいって言ったのに…。ま、優一がシたいなら、ノってあげますか)
苦笑いして頭を撫でた。
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