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配達員×奏翔-1

あれから寝てしまったようで、目が覚めたらもえ琉翔の姿はなかった 。 テーブルには〝学校行ってくる、お利口さんにしてろよ〟と、メモと朝ごはんが置いてあった 。 そのメモを横に置いて作り置きしてくれた朝ごはんを食べた 。 「...俺も朝はパン派だな 。美味しい」 ニコリと微笑み呟いてはモグモグと食べ、食事終えるとキッチンへ向かい甘めのコーヒーを1杯入れた 。 「甘いコーヒーは美味しいな...1人だと落ち着かない」 ソファに腰掛けズズっと啜り飲み、窓の外じぃーっと見詰め独り言呟いては飲み...暫くのんびりと過ごした 。 そんな時家のチャイムが鳴った 。 ピンポーン... 〝誰だろう...?〟 「はーい...」 ガチャ... 一つ大きな返事をして玄関を開け、そこに居たのはスラッと高身長でメガネを掛けた男性の配達員だった 。 「えっと...琉翔...さんにお届け物です、サインお願いします」 〝琉翔...に?〟 「はい、...コレで大丈夫ですか?」 〝...なんか視線感じるなあ〟 この時、配達員がじぃーっと俺を見ていた 。 「あっ...はい、ありがとうございます」 「いえ、こちらこそ。では...」 玄関を閉めようとした時、それを止めるかのように手でこじ開けてきた 。 「なっ...まだ...何か?」 苦笑いしながら首傾げ問いかけるとその配達員はズイズイッと家の中へ押し入ってきて俺は何故か押し倒されてしまった 。 「へ?」 「いやぁ、悪く思わないで欲しい 。君があまりにもキレイで可愛いのがイケナイよ」 配達員は俺を見下ろしニヤリと微笑んだ 。 「何を...言ってるんだ...ッ退いて...くれ」 「それは無理なお願いですね...ッん んぅ...ッ」 「...ッッ!!ん ん...ッんぅ!?」 配達員は突然口付けしてきた 。荒っぽく唇重ねると唇の隙間から舌を捩じ込んできて、舌で貪るように絡め犯してきて────── 〝なっ...なんだよッ...やだ...こ んなの ッ〟 「んん...ッふ ぁ...ッや めっ...」 それでも配達員は唾液をも絡ませ室内へ卑猥な音を響かせながら濃厚な口付けを続けた 。 知らない他人に口付けされ嫌だと思っているのに身体は正直で...感じて蕩けた表情を晒し生理的涙浮かべその目細め配達員を見詰めていた...それが俺だった 。 「ッはぁ やっぱりかわいい 。気持ちよかったですか?唆りますね、その顔」 そう言いながら配達員は頬をねっとりと撫でてきた 。

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