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第二章・3
「どうしよう。俺、男って犯ったことねえよ」
「俺だってねえよ、バカ」
はしゃいだ声の男たち。
同性愛者ではないのなら、興味本位でこのような行為に及んだのだろう。
女みたいな男がいるぞ。だったら試してみようかと。
おもしろい玩具を手に入れてご機嫌な男の数は、1、2、3、……全部で6人。
これくらい、どうということはない。
もっと大勢の人間に輪姦されたことが過去あった。
男からも、女からも。
両性入り混じっての乱交パーティーに引きずり込まれた事もある。
どういうわけか自分は性的にいじめてみたい衝動を引き起こしてしまうらしい。
しかたがない。
こんな顔、こんな体を持って生まれてしまった僕が悪い。
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