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第二章・7

「ぅぐッ!」  慣らされもせずにいきなり野太いものを打ち込まれ、藍は大きくのけぞった。 「おっ、声出したぞ」 「よしよし。もっと悦くしてやるからな」  前と後ろから同時に貫かれ、藍はうめいた。  悦いどころか、苦痛でしかない。  だが、揺さぶられているうち、次第に痛みが快感にすり替わり始めた。  ドラッグが効いてきたのだ。  暗く沈んでいた気持ちが、男たちが一突き、また一突きするたびに軽くなってゆく。  痛みは心地よい刺激となって藍を蝕んでゆく。

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