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第二章・11

 薄明かりの中で淫らに蠢く美しい肢体。  切なげな嬌声。  濡れた水音。  甘い吐息。  藍の艶めいた妖しい魅力に、男たちは狂乱した。  順番など待っていられない。  獲物に群がるけだもののように、一斉にひとつの体をむさぼった。  犯されるその姿を見ながら自慰に耽り、白い肌にむかって射精する者。  体中に吸い付き、派手にキスマークを残す者。  しまいには、柔らかな髪の中に腰を突き入れる者まで現れた。 「あッ、あんッ! あっ、あっ、あッ、あぁあん!」  口淫の合間に、藍は奔放に啼いた。  正気を失い、ただひたすら悦楽に耽った。  腰を振り、肌を擦り付け、上の口でも下の口でもたっぷりと精液を味わった。

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