23 / 49

第二章・12

 男たちはかわるがわる、何度も何度も交わりを繰り返した。  一滴残らず射精しつくす勢いで、藍を犯し続けた。  やがてその獰猛な性欲がようやく満たされたのか、ひとり、またひとりと煙草をふかし始めた。  最後のひとりが達して満足げにだらしなく笑った時、自然と拍手が起こった。 「いや~、男もなかなかいいもんだな」 「へたなマグロ女より、よっぽど悦かったぜ」  思わぬ上玉を拾った、だの、しばらくはヤらずに済みそうだ、だのと口々に語り合い、笑い合いながら男たちは藍の元を去って行った。

ともだちにシェアしよう!